抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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作物を連作している畑では,しばしば青枯れ病などの土壌病害が発生する。農薬は,これらの対策に重要な役割を果たしてきたが,近年,環境保全型農業の推進等により農薬削減の新技術が求められている。そこで,農林省委託プロジェクトで開発された新しい土壌病害管理法(ヘソディム)の最新の状況を報告する。ヘソディム(HeSoDiM)は,健康診断に基づく土壌病管理(Healyh checkup based Soil-borne Disease Management)の略称であり,1)カレンダー防除に代わる個別の畑ごとの防除,2)健康診断での予防の徹底(基準値に基づく予防の徹底)の特徴がある。ヘソディムでは,診断,評価,対策の3つから構成されておりどの項目が欠けてもヘソディムと言わない。ヘソディムマニュアル(平成25年2月発行)では,1章で共通マニュアル,2章で病害毎マニュアルを記している。今後は,1)病害毎マニュアルを増やし生産現場での検証を進める。2)普及推進を進める「DNA解析受託企業」「指導員」の育成,公設試験場,行政との連携および生産者の理解増進に向けた取り組み,3)土壌診断の低コスト化,病害,栽培管理のための土壌診断の一元化が必要である。