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J-GLOBAL ID：201502213217983600   整理番号：15A0854489

軸受・潤滑システム マイクロガスタービンにおける軸受・潤滑システムについて

著者 (1件)： 塩田哲男 (トヨタタービンアンドシステム)
資料名： 日本ガスタービン学会誌  (Journal of the Gas Turbine Society of Japan)
巻： 43  号： 4  ページ： 256-261  発行年： 2015年07月17日 
JST資料番号： X0134A  ISSN： 0387-4168  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： マイクロガスタービン(μGT)の軸系における軸受と潤滑システムの設計と保守について述べた。初めに単純開放サイクル一軸式μGT二機種の出力(309/57kw),回転速度,流量,排気温度等の仕様と,スラストを含む玉軸受および円筒ころ軸受等の転がり軸受の構造,および油膜ダンパーを含む同軸受支持構造を説明した。高速回転(D_mN値250万~)に伴う遠心変形や焼き付き,高温強度,荷重変化等の設計留意点を併せ述べた。転がり軸受の潤滑にはエンジン&減速機共用油の強制ジェット方式を用い,巻込み漏れ空気には気液分離装置を併用した。玉軸受のフレーキング損傷を回避するための内輪分割構造や転動体数の増加による負荷低減設計,円筒ころ軸受の公転辷りによるスキッディング損傷を回避するための内部隙間調整,或いは同軸受端面の摩耗回避のための高速つばの適用等,設計上の工夫を紹介した。12000時間毎のオーバーホールによる軸受の健全性の確認状況を説明する一方,運用中の潤滑油のサンプリングによる動粘度,全酸価,不溶解分,金属定量等の性状分析と傾向の監視が重要と指摘した。

シソーラス用語： *ガスタービン ,  *軸受 ,  *潤滑系機器 ,  玉軸受 ,  ころ軸受 ,  転がり軸受 ,  潤滑 ,  剥離 ,  損傷 ,  摩耗 ,  潤滑油 ,  化学的性質
準シソーラス用語： フレーキング ,  *マイクロガスタービン ,  円筒ころ軸受 ,  理化学性状

分類 (3件)： ガスタービン  (PB02040Y) ,  軸受  (QB01020W) ,  潤滑法  (QB02020D)

引用文献 (5件)：

• 山本精穂,石原滋,"転がり軸受における摩耗-高速軸受におけるスキッティング損傷-",潤滑,Vol.24,No11(1979)pp.725-728
• 樋口新一郎,杉山末吉,中野吉信,大久保陽一郎,"50kW級TG051ガスタービンの開発",日本ガスタービン学会誌,Vol.29,No.3(2001),pp.146-151
• 佐田隆,"転がり軸受の寿命計算に関する国際規格の動向",トライボロジスト,Vol.52,No.3(2007),pp.210-215
• 小熊規泰,"軸受の残存疲労寿命予測 第1報:X線回折法の適用", KOYO Engineering Journal, No.161(2002)pp.26-31
• 大浦行雄,緩詰達司,"ジェットエンジン用軸受の開発", NSK Technical Journal, No.663(1997),pp.8-17

タイトルに関連する用語 (3件)： 軸受 ,  潤滑システム ,  マイクロガスタービン