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J-GLOBAL ID：201502213240224147   整理番号：15A0812754

鉄鋼材料の水素脆化研究における基盤構築と最近の展開

著者 (1件)： 高井健一 (上智大 理工)
資料名： 山陽特殊製鋼技報  (Sanyo Technical Report)
巻： 22  号： 1  ページ： 14-20  発行年： 2015年06月17日 
JST資料番号： L2166A  ISSN： 1340-6825  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 平成21年度から「水素脆化研究の基盤構築研究会」が結成され,各機関から報告される研究成果の相互利用がなされてきた。本稿では,水素脆化研究の基盤に関する成果の一部,および最近の取り組みを紹介する。まず,水素が金属中へ侵入し,破壊に至るまでの過程を説明する。次に,水素脆化評価のための水素添加法(酸浸漬試験など5種),金属材料中の水素分析として水素分布の可視化,水素存在状態解析,水素存在位置の同定に関する研究結果を紹介する。更に,冷間伸線パーライト鋼の水素脆化に及ぼす4つの因子(温度,ひずみ速度,水素量,水素存在状態),転位と水素の相互作用の検討結果,及び水素脆化理論について言及する。最後に,水素脆化過程における欠陥形成として,塑性変形でなく弾性応力下における焼戻しマルテンサイト鋼において,水素添加有り無しで(a)一定応力負荷,および(b)繰り返し応力負荷で形成される格子欠陥の評価結果について紹介する。

シソーラス用語： *鋼材 ,  *水素脆性 ,  ポテンシャルエネルギー ,  水素化 ,  PC鋼材 ,  水素吸蔵 ,  昇温脱離 ,  二次イオン質量分析 ,  ガス放出 ,  熱脱着スペクトル ,  温度依存性 ,  速度依存性 ,  濃度依存性 ,  格子欠陥 ,  転位【結晶】 ,  相互作用 ,  結合エネルギー ,  捕獲中心 ,  占有率 ,  感受性 ,  高強度鋼 ,  結晶粒界 ,  状態分析 ,  水素
準シソーラス用語： SIMS【質量分析】 ,  TDS【スペクトル】 ,  トラップ中心 ,  昇温脱離法 ,  水素脆化 ,  水素濃度 ,  水素放出 ,  *鉄鋼材料 ,  歪速度依存性

分類 (2件)： その他の金属組織学  (WB01040Y) ,  機械的性質  (WB02030U)

引用文献 (19件)：

• 南雲道彦:水素脆性の基礎,内田老鶴圃(2009).
• 松山晋作:遅れ破壊,日刊工業新聞社,(1989).
• 飯野牧夫:鉄と鋼,74(1988)4,601.
• 高井健一,高木周作,大村朋彦:ふぇらむ,19 (2014)12,911.
• 土信田知樹,高井健一,市場幹之:材料と環境,61(2012)6,249.

タイトルに関連する用語 (6件)： 鉄鋼材料 ,  水素脆化 ,  研究 ,  基盤 ,  構築 ,  展開