抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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スプレーは使用時に多量の粒子を発生するが,それらの粒径分布や粒子中の成分については情報が少ない。そこで,金属成分を含有する4種のスプレー(トイレ消臭スプレー,化粧水スプレー,制汗スプレー及び日焼止めスプレー)について,噴射時に発生する粒子の粒径分布及び粒子中の金属量を調査した。グローブボックス内にスプレーを噴射し,Electrical Low Pressure Impactorにより,粒径0.007μm~10μmの粒子について個数濃度を測定したところ,個数濃度が最大を示したのは日焼止めスプレーであった。また,化粧水スプレー以外の3製品については,噴射後30分経過しても,スプレー粒子の浮遊が確認された。粒径分布では,いずれのスプレーについても粒径1μm以下の粒子が91%以上を占めており,粒径分布の中央値は0.04μm~0.12μmであった。粒子中の金属成分はICP-MSにより測定し,アルミニウム及び亜鉛が,トイレ消臭スプレー,制汗スプレー及び日焼止めスプレーの3製品から検出された。その他には,トイレ消臭スプレー及び制汗スプレーから銀,日焼止めスプレーからチタンが検出され,これらの金属成分は粒径1μm以上の粒子に98%以上が分布していた。化粧水スプレーの粒子からは金属が検出されなかった。なお,粒子数の多かった粒径1μm以下の粒子については水,液化石油ガス,アルコール,シリコンオイル等が主な成分と考えられた。(著者抄録)