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J-GLOBAL ID：201502213344280383   整理番号：15A0805318

スマートウィンドウ用の水酸化物系エレクトロクロミック材料

著者 (1件)： 阿部良夫 (北見工大 工)
資料名： 材料の科学と工学  (Materials Science and Technology of Japan)
巻： 52  号： 3  ページ： 78-81  発行年： 2015年06月20日 
JST資料番号： G0788A  ISSN： 1347-4774  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 電気化学的酸化還元反応により可逆的に色変化するエレクトロクロミズム(EC)を示す金属酸化物があり,その多くは水酸化物,オキシ水酸化物,水和物などを含む水酸化物系材料である。酸化着色型と還元着色型の材料を積層させたECデバイスは,色調の調整が可能で,大きな透過率変化を得ることができるので,窓ガラスへの用途が期待されている。透過率変化幅が広く,脱色時の透過率が可視光領域全体で高い,イリジウム水酸化物とニッケル水酸化物のEC特性を解説した。スマートウインドウ作製のためには,大面積のガラス基板上に,厚さが数百nmの均一なEC薄膜を形成する必要がある。金属ターゲットを水蒸気雰囲気で反応性スパッタリングし,プラズマ発生させるとOHラジカルやH原子などの活性種が金属原子と反応し水酸化物薄膜ができるEC薄膜の作製例を紹介した。

シソーラス用語： *エレクトロクロミズム ,  *ニッケル化合物 ,  *水酸化物 ,  *イリジウム化合物 ,  水和物 ,  酸化還元反応 ,  変色 ,  積層構造 ,  透過率 ,  光透過 ,  膜透過 ,  *薄膜成長 ,  ガラス ,  機能材料 ,  相補性 ,  可視光 ,  反応性スパッタリング ,  プラズマ ,  ヒドロキシルラジカル ,  *蒸着膜
準シソーラス用語： *水酸化ニッケル ,  *水酸化イリジウム ,  オキシ水酸化物 ,  色変化 ,  色調変化 ,  スマートウインドウズ ,  機能性薄膜 ,  水蒸気プラズマ

分類 (3件)： 酸化物薄膜  (BK14050P) ,  電気光学効果,磁気光学効果  (BM08020L) ,  塩基,金属酸化物  (CD01030Z)

引用文献 (17件)：

• C. G. Granqvist: Handbook of Inorganic Electrochromic Materials, Elsevier, 4, 277, 379, 404 (1995)
• 馬場宣良,山名昌男,山本寛:エレクトロクロミックディスプレイ,産業図書,1,37,159(1991)
• C. G. Grangvist, Thin Solid Films, 564, 1 (2014)
• 田部浩三,清山哲郎,笛木和雄編:金属酸化物と複合酸化物,講談社サイエンティフィク,254(1978)
• 津田惟雄,那須奎一郎,藤森敦,白鳥紀一:電気導電性酸化物(改訂版),裳華房,5(1993)

タイトルに関連する用語 (3件)： ウィンドウ ,  水酸化物 ,  エレクトロクロミック材料