抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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スマートフォンの普及にともない,輸送障害・災害情報の配信,周辺施設の広告配信といった利用者の位置に依存した情報配信に対する期待が高まっている。サービス提供者は,各端末から定期的に送られてくる位置情報を管理し,各端末や各基地局に情報を送信することでサービスを実現しており,端末位置を管理する仕組みが必須である。我々は,位置に依存した情報配信をネットワーク層で配信する方式として位置依存マルチキャスト(LBM:Location-Based Multicast)の実現を目指し,ネットワーク層で端末の位置を一意に表すIPv6マルチキャストアドレスとしてGALMA(Geographically Aggregatable Location-based Multicast Address)を提案した。LBMは,端末が自律的に位置情報からGALMAを決定することで,現在位置・領域に対するパケットを受信可能にする。このアドレスは,階層的なアドレス構造により,アドレス表記のみで柔軟な領域指定と階層的な経路集約を同時に実現する。評価では,実際の人の移動データを用いて各階層における総アドレス数,アドレス更新頻度を端末数ごとに解析した。また,GALMAは,他のアドレス割当て方式と比較してアドレス構造による経路集約,領域指定ができる点で優れていることを示した。(著者抄録)