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J-GLOBAL ID:201502213871103243   整理番号:15A0399794

JRA-55再解析:一般仕様と基本特性

The JRA-55 Reanalysis: General Specifications and Basic Characteristics
著者 (12件):
資料名:
巻: 93  号:ページ: 5-48  発行年: 2015年02月25日 
JST資料番号: G0095A  ISSN: 0026-1165  CODEN: JMSJA  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
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気象庁は,気象庁55年長期再解析もしくはJRA-55と呼ばれる全球大気データの2回目の再解析を行った。これは世界基準のラジオゾンデによる定期観測がはじまった1958年からの期間をカバーしている。JRA-55は,ヨーロッパ中期気象予報センターの45年再解析(ERA-40)以来の最新の半世紀をカバーする最初の包括的な再解析データであり,この期間への四次元変分解析を適用した最初の再解析データである。JRA-55の主要目的はこれ以前の再解析における争点に取り組み,数十年規模の変動や気候変動の研究に適した包括的な大気データセットを作り出すことである。本論文では,観測,データ同化システムおよび,JRA-55プロダクトを用いた予報モデルについても,JRA-55プロダクトの基本特性と同様に記述した。JRA-55は,2009年12月現在でのバージョンの気象庁のデータ再解析システムTL319で作成され,長期再解析(JRA-25)から拡張し,改良しされたものである。JRA-55ではまた,新規に利用可能となった観測データや過去の観測データを改良したものがいくつか用いられている。結果,再解析プロダクトはJRA-25プロダクトよりもかなり良いものとなっている。JRA-25の主要な2つの問題点は成層圏下層での低温バイアスとアマゾン盆地での乾燥バイアスであり,JRA-55では低温バイアスは消失し,乾燥バイアスは緩和された。温度解析の時間一貫性もまた,これ以前の再解析プロダクトと比較してかなり改善された。本研究による初期の品質評価によって,対流圏上層での高温バイアス,大気上端と地表面での全球平均エネルギーフラックスの大きな上向きの不均衡,熱帯での降雨過多,そして解析された熱帯低気圧の強度の非現実的なトレンドの様な問題が明らかとなった。本論文ではJRA-55におけるモデルのバイアスや,観測システムの変更による影響を評価し,さらに低周波数の変動とトレンドの再現性の調査への取り組みについても言及する。(翻訳著者抄録)
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天気予報 
引用文献 (128件):
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  • Bengtsson, L., P. Arkin, P. Berrisford, P. Bougeault, C. K. Folland, C. Gordon, K. Haines, K. I. Hodges, P. Jones, P. Kallberg, N. Rayner, A. J. Simmons, D. Stammer, P. W. Thorne, S. Uppala, and R. S. Vose, 2007: The need for a dynamical climate reanalysis. Bull. Amer. Meteor. Soc., 88, 495-501.
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