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J-GLOBAL ID:201502213899565064   整理番号:15A0494947

ノルウェー型漁業管理は日本漁業の救世主となり得るのか-出口管理に依存する資源管理の問題点-

著者 (2件):
資料名:
巻: 81  号:ページ: 327-331 (J-STAGE)  発行年: 2015年 
JST資料番号: F0898A  ISSN: 0021-5392  CODEN: NSUGAF  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 解説  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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乱獲によって低迷している日本漁業の現状を整理した上で,近年主張されているノルウェー型漁業管理の問題点を資源・生物および制度・流通の観点から論述した。日本では,基本的に「許可漁業」「漁業権漁業」として「入口管理」が行われているが,1998年漁期からTAC(漁獲可能量)制度が導入され「出口管理」へと舵が切られた。ノルウェー型漁業管理とは,資源量回復,漁獲金額増加,補助金削減のためにノルウェーが1970年代後半から実施している徹底した漁獲量と努力量の規制に代表される出口管理を重視した漁業構造政策も含めた一連の漁業管理制度である。海洋の多様な魚種やプランクトン等の資源量は,漁業とは直接関係のない「レジームシフト」と連動して変動していることが明らかになった。85%以上の資源は産卵親魚量より環境要因の影響を強く受けると報告されており,出口管理には限界があることを認識しておく必要がある。東日本大震災の被災地の復興に安直に本制度を導入するのではなく,IQ(個別漁獲割当),IVQ(漁船別漁獲割当),ITQ(譲渡可能個別割当)について正しく理解し,ノルウェーにおける資源回復と収益性の改善の背景には,漁獲物販売組合による漁獲物の産地卸売の排他独占制による最低価格制度を伴う洋上オークションの実現,輸出市場拡大による単価上昇,地域助成策の継続があることを認識しておく必要がある。
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分類 (5件):
分類
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水産業一般  ,  水産生物学一般  ,  生態系  ,  個体群生態学  ,  農林水産一般 

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