抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ある鉱物を含む系では,温度や圧力の変化に伴ってその系全体の自由エネルギーを最少とするような相変化を起こすことがあり,これにより,鉱物の結晶粒子内部に多様な微細組織を形成する。本稿では,高対称相から低対称相への相転移によって結晶内部に形成される微細組織や分解組織の多様性について,点対称要素の変化や単位胞中の格子点数の変化,歪みエネルギーや表面エネルギーに着目し,具体例として擬メロへドラル双晶およびメロへドラル双晶,ピジョン輝石の反位相分域構造,輝石の離溶組織,ビーライトの再融反応を挙げて解説した。無機材料の温度処理条件を操作して結晶内微細組織を制御するには,材料を構成する個々の無機化合物について,相変化の詳細なメカニズムを把握する必要がある。