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J-GLOBAL ID:201502213972270516   整理番号:15A1041610

東京都における大気中揮発性有機化合物の組成とOHラジカルとの反応による消失を考慮したCMB解析

Composition of VOCs and Source Apportionment by CMB Considering Photochemical Reaction Losses with OH Radical in Tokyo
著者 (9件):
資料名:
巻: 50  号:ページ: 207-225  発行年: 2015年09月10日 
JST資料番号: S0850A  ISSN: 1341-4178  CODEN: TKGAFA  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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東京都における夏季の光化学オキシダント(Ox)高濃度時の揮発性有機化合物(VOC)について,反応性を考慮した発生源寄与を得ることを目的に,都内3地点において100種以上のVOC成分の実測を行った。また,VOC成分とOHラジカルの反応速度定数およびエチレン/1,3-ブタジエン比から,反応による消失が進まなかった場合の濃度(光化学初期濃度)を計算した。エチレン/1,3-ブタジエン比を17として計算した都内3地点での光化学初期濃度は,夏季のOx高濃度時の日中で実測濃度の1.4倍程度あり,大気中に放出された成分の30%程度が光化学反応により消失していると考えられた。ただし,光化学初期濃度はエチレン/1,3-ブタジエン比により大きく異なり,特に反応性の高いイソプレンについては不確実性が大きかった。実測濃度ではなく光化学初期濃度を用いたChemical Mass Balance(CMB)解析は,排出インベントリとの比較から,より現実に近い結果が得られると考えられた。17(単一物質のプロファイル5種を含む)の発生源プロファイルを用いて行ったCMB解析の結果,Ox生成に重要なVOC発生源は,ガソリン車排出ガス,ディーゼル車排出ガス,ガソリン蒸気(給油ロス),ガソリン蒸気(Diurnal Breathing Loss:DBL),塗装,植物起源のイソプレンの6種であった。また,その構成比は,都心の高輪では自動車関連の寄与が大きく,山間部に近い八王子ではイソプレンの寄与が大きいという傾向が見られた。寄与の大きいVOC成分は,ディーゼル車排出ガスではエチレン,ホルムアルデヒド,ガソリン車排出ガスと塗装ではトルエン等の芳香族化合物,ガソリン蒸発ガス(給油ロス,DBL)ではアルケンであった。(著者抄録)
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分類 (1件):
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大気質調査測定一般 
引用文献 (48件):
  • Badol, C., Locoge, N., Gallo, J. C.: Using a source-receptor approach to characterize VOC behavior in a French urban area influenced by industrial emissions PartII: Source contribution assessment using the Chemical Mass Balance (CMB) model, Sci. Total Environ., 389, 429-440 (2008).
  • Carter, W. P. L.: Supplementary Material for the report; Revised final report to the California air resources board, Contracts No. 03-318, 06-408 and 07-730 (2012).
  • 中央環境審議会:今後の揮発性有機化合物(VOC)の排出抑制対策の在り方について(報告),p. 1 (2012).
  • Coulter, C. T.; WPA-CMB8.2 Users Manual, pp. 6-2, US. EPA (2004).
  • Dumanoglu, Y., Kara, M., Altiok, H., Odabasi, M., Elbir, T., Bayram, A.: Spatial and seasonal variation and source apportionment of volatile organic compounds (VOSs) in a heavily industrialized region, Atmos. Environ., 98, 168-178 (2014).
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