抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近年,製品の品質評価や検証のために製品形状を維持したまま,3次元的に観察,検査,計測する要求が高まっている。このことから,製品の内部構造を非破壊で観察できるX線コンピュータ断層撮影(CT)装置が注目されている。そこで本稿ではX線CT装置の撮像原理と最新システム(inspeXio SMX-100(225)CT)を用いた観察例を紹介した。まず,X線透過法,産業用X線CTの構成と特徴,及びX線CTの撮影原理を解説した。様々な方向からX線を照射し減衰量データを収集,これらの連立方程式を解き,X線吸収量分布を求める。次に,最新システムの特徴(MPR表示:任意断面,VR表示:立体表示),及びこれを用いた観察例を,部品内臓基板の例(スマートフォン透過画像,部品内臓基板のMPR表示,VR表示など),印刷紙の表面(レーザプリンタで印刷した紙とトナーの界面の観察,MRP表示,関心領域ROIの抽出など),以上2例を紹介した。