抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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誰または何が,現代日本のある地域またはある場所の形成において重要だったのか。本論は,敦賀という現代日本の港の事例分析においてこの問いに答えることに集中した。もちろん,さまざまな関係者またはメカニズムが,個々の地域の形成や再構築に関係している。しかし本研究では,日本の現代化の過程で,特別な人為が地方の町の振興において影響力のある役割を果たしたと仮定した。構造化理論を基礎としたこの仮説は,長年敦賀の港の商人,実業家であった影響力のある人物,大和田荘七の経歴や業績を過去にさかのぼって調査し,大和田の伝記と現代の敦賀の歴史を比較研究することによって証明される。大和田が敦賀を活性化させたのは,偶発的な出来事に対する大和田の考え,努力及び反応の結果として,さまざまな地域や国際的な計画を実現したことによる。大和田の努力が対岸地域の港までの道の建設につながり,敦賀は現代日本の主要な国際的港のひとつとなった。本研究において,敦賀の港の偶発的な現代化過程における構造,特別な人為,地域性及び地域振興に対する特別な人為の積極的な貢献の相互関係を見ることができる。(翻訳著者抄録)