抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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上川農試において水稲新品種「きたくりん」の栽培特性を調査し,栽培指標を検討した。「きたくりん」の収量は,m
2当たり籾数が30,000粒/m
2まで増えるに伴い600kg/10aまで直線的に増加し,それ以降は大きく増えなかった。上限収量600kg/10aでは,m
2当たり籾数は30,000粒/m
2,一穂籾数50粒の場合,m
2当たり穂数は600本/m
2であった。しかし,粒厚分布による1.9mm以上の割合は,1籾当たり登熟温度が0.03°C/粒/m
2以下,シンク容量(m
2当たり籾数と千粒重の積)が700以上で低下した。「きたくりん」の一穂籾数は「ゆめぴりか」よりも多く,穂数が多い場合籾数過剰となりやすかった。そのため,玄米品質を低下させないためにはシンクとソースのバランスを保つことが重要であった。玄米品質を低下させない「きたくりん」の栽培指標として,目標収量は550kg/10a,m
2当たり籾数は28,000粒/m
2を目安とするのが妥当であり,その際の成熟期窒素吸収量は9kgN/10aであった。(著者抄録)