文献

J-GLOBAL ID：201502214332940074   整理番号：15A1335072

チタン箔を用いたハイブリッド化による炭素繊維複合材ボルト接合構造の信頼性の改善

Improvement of Reliability in Bolted Joint Structure of Carbon Fibre Composite by Hybridization using Titanium Foils

著者 (1件)： 中谷隼人 (大阪市大 大学院工学研究科)
資料名： チタン  (Titanium Japan)
巻： 63  号： 4  ページ： 326-331  発行年： 2015年10月28日 
JST資料番号： G0043A  ISSN： 1341-1713  CODEN： CHITF5  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 炭素繊維強化プラスチック(CFRP)は,比較的大型の構造・部品の一体成形を可能にし,部品点数の削減を実現した。しかしながら,組立にはボルトなど機械的接合が用いられている。CFRPは面圧負荷に敏感で,比較的低荷重で損傷が発生することが知られている。そこで本研究では,炭素繊維複合材料ボルト接合構造の信頼性の改善のために,チタン箔を挿入することによりハイブリッド化したファイバメタル積層板(FML)を検討した。得られた結果を以下に示す。1)面圧負荷試験や断面観察により,挿入したチタン箔が,CFRPの0°層の繊維微小座屈に起因する母材き裂といった損傷進展を抑制することを明らかにした。2)疑似等方CFRP積層板の板厚方向内側の0°方向に配向する炭素繊維をチタン箔で挟み,チタン箔の先端を互い違いとなるような遷移領域構造を設けることにより,面圧負荷における損傷抑制と引張・曲げ強度の両立が可能なことを示した。

シソーラス用語： *チタン ,  金属箔 ,  *繊維強化プラスチック ,  積層構造 ,  *複合材料 ,  継手【接合】 ,  局部座屈 ,  亀裂 ,  炭素繊維 ,  曲げ強さ ,  引張強さ ,  *機械的性質 ,  ハイブリッド方式
準シソーラス用語： 機械的接合 ,  遷移領域

分類 (2件)： 成形工程とその装置一般  (YH04030C) ,  機械的性質  (YH02022L)

引用文献 (6件)：

• J. Sinke: J. Mater. Sci., 41(20) , (2006) 6777-6788.
• A. Vlot: Int. J. Impact Eng., 18(3), (1996) 291-307.
• H. Nakatani, T. Kosaka, K. Osaka and Y. Sawada: Composites Part A, 42(7), (2011) 772-781.
• B. Kolesnikov, L. Herbeck and A. Fink: Compos. Struct., 83 (4), (2008) 369-380.
• PP. Camanho, A. Fink, A. Obst and S. Pimenta: Composites Part A, 40(12), (2009) 1826-1837.

タイトルに関連する用語 (5件)： チタン ,  箔 ,  炭素繊維 ,  複合材 ,  ボルト接合