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J-GLOBAL ID：201502214490544690   整理番号：15A0940003

低温走査型トンネル顕微鏡法を用いる水素結合動力学の直接観察と制御

Direct observation and control of hydrogen-bond dynamics using low-temperature scanning tunneling microscopy

著者 (1件)： KUMAGAI Takashi (Dep. of Physical Chemistry, Fritz-Haber Inst. of the Max-Planck Soc., Faradayweg 4-6, 14195 Berlin, DEU)
資料名： Progress in Surface Science  (Progress in Surface Science)
巻： 90  号： 3  ページ： 239-291  発行年： 2015年08月 
JST資料番号： D0310B  ISSN： 0079-6816  CODEN： PSSFBP  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 水素結合動力学は化学および生物学の多くの素反応に含まれている。その基礎的重要性のために,多種多様な実験的・理論的アプローチを用いて気・液・固相およびそれらの界面中での動力学の研究がなされている。このレビューにおいて低温走査型トンネル顕微鏡法(STM)を用いて,金属表面上のいくつかのモデル系中での水素結合動力学の直接観察および制御の最近の進歩について解説する。1章および2章において水素結合動力学および実験法の一般的な事について簡潔に説明する。以後の4章において一個の水二量体中の水素結合交換反応(3章),対称水素結合(4章),水-ヒドロキソ錯体中の水素原子リレー反応(5章),一個のポルフィセン分子中の分子内水素原子移動反応(互変異性体化)(6章)の直接観察について示す。これらの結果,単分子レベルにおける水素結合動力学への新規顕微鏡法的洞察が得られる。そして量子効果-つまり水素原子の質量の小ささに起因するトンネリングおよび零点振動-から反応に重大な影響が生じる。加えて,走査型トンネル顕微鏡での原子/分子操作を用いて水素結合動力学上の局所効果も調べる。Copyright 2015 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.

シソーラス用語： *走査型トンネル顕微鏡 ,  *水素結合 ,  反応速度論 ,  素反応 ,  気固界面 ,  気液界面 ,  二量体 ,  交換反応 ,  *水素移動 ,  構造異性体 ,  単分子反応 ,  量子効果 ,  *トンネル効果 ,  *零点エネルギー ,  *ヒドロキソ錯体
準シソーラス用語： トンネリング ,  化学動力学 ,  金属表面 ,  原子操作 ,  互変異性体 ,  分子操作 ,  零点振動

分類 (3件)： 固-気界面一般  (CB12041H) ,  電子顕微鏡,イオン顕微鏡  (BD02050B) ,  分子化合物  (CE02000C)

物質索引 (1件)： ポルフィセン

タイトルに関連する用語 (4件)： 低温 ,  走査型トンネル顕微鏡法 ,  水素結合 ,  動力学