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J-GLOBAL ID:201502214605252493   整理番号:15A0645770

δ-トコフェロールはヒト臍帯静脈内皮細胞におけるROS発生を減少してアポトーシスシグナル伝達カスケードを阻害することでメチルグリオキサール誘導性アポトーシスを予防する

δ-Tocopherol prevents methylglyoxal-induced apoptosis by reducing ROS generation and inhibiting apoptotic signaling cascades in human umbilical vein endothelial cells
著者 (5件):
資料名:
巻:号:ページ: 1568-1577  発行年: 2015年05月13日 
JST資料番号: W2339A  ISSN: 2042-6496  CODEN: FFOUAI  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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メチルグリオキサール(MGO)はグルコースの高反応性代謝物で内皮細胞における損傷を引き起こしてアポトーシスを誘導することが知られている。内皮細胞損傷は,糖尿病関連合併症及びアテローム性動脈硬化症の進行に関与する。ナッツ類はビタミンEが豊富である。ナッツ類の摂取は心血管疾患の予防に推奨されてきた。しかしながら,種々のナッツ類は種々のビタミンE形態をもち,内皮細胞に及ぼす影響は異なっている。本研究で著者らは,ヒト臍帯静脈内皮細胞(HUVECs)におけるMGO誘導性アポトーシスに及ぼす種々のビタミンEアイソフォームの保護作用を検討した。すべてのビタミンEアイソフォームの中で,δ-トコフェロールがHUVECsのアポトーシスに及ぼすもっとも高い影響を示した。著者らは,MGO処理したHUVECsにおいてδ-トコフェロールの抗アポトーシス活性とα-トコフェロールの活性も比較した。α-トコフェロールまたはδ-トコフェロールでの前処理は,細胞形態,細胞死及び細胞内活性酸素種生成におけるMGO誘導性変化を有意に阻害した。δ-トコフェロールは,Bcl-2発現の増加及びBax発現の減少によりHUVECsにおけるMGO誘導性アポトーシスを予防した。興味深いことにα-トコフェロールも,これらの因子を阻害したが,δ-トコフェロールより程度が低かった。MGOは,マイトゲン活性化蛋白質キナーゼ(MAPKs)を活性化することが分かった。α-トコフェロールによる前処理と比較して,δ-トコフェロールでの前処理はより強力にJNK及びERK1/2などのMAPKsの活性化を阻害した。これらの知見は,δ-トコフェロールがα-トコフェロールより有効なMGO誘導性アポトーシスの調節因子である可能性を示唆している。Copyright 2015 Royal Society of Chemistry All Rights reserved. Translated from English into Japanese by JST
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分類 (3件):
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食品の化学・栄養価  ,  ビタミンE  ,  細胞生理一般 

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