抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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バイオマス由来炭素材に電導性を付与するために,木粉(ヒノキ材)を湿式カッターミルによる粗粉砕,その後の湿式ディスクミルによる微粉砕を行った後,低温での黒鉛化が進行する様に黒鉛化触媒を加えて炭化処理を行った。炭化過程の影響調査では,原料木粉の粒子サイズ,炭素構造に及ぼす触媒添加量の影響を検討した。その結果,触媒添加量の増加とともに試料のXRD測定による炭素ピークは高角側にシフトし,触媒添加量5wt%以上では変化がなかった。比表面積測定からは,黒鉛化触媒添加に影響が見られ,炭化したFe3Cを塩酸にて溶出した後では,大きく増加していた。さらに,体積抵抗率の評価からは,触媒添加・溶出処理炭化物の体積抵抗率は,触媒無添加炭化物の約半分の値に低下しており,触媒炭化による炭化物内部の黒鉛化が電気伝導性を高めることを確認した。(著者抄録)