抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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マルチコアアクセラレータの実行効率の向上のためにオンチップの各アクセラレータ間でデータを受け流すパイプライン並列が注目されている。アクセラレータ間パイプライン並列はオンチップのメモリを用いるため,メモリの利用効率が高く,演算効率が高い特徴をもつ。また,近年,汎用の並列プログラミング環境としてOpenCLが普及している。OpenCLを用いてパイプライン並列をプログラミングすることにより,パイプラインプロセッサの並列性をいかすことができる。一方でOpenCLはパイプライン並列をサポートしておらず,OpenCLにパイプライン並列向けの拡張を行った上で,煩雑なプログラミングをする必要がある。また,アクセラレータ制御,アクセラレータ間同期制御,データ転送のDMAC制御などの,ソフトウェアによるパイプライン並列制御がオーバヘッドとなる。そこで,パイプライン並列を隠ぺいするOpenCLライブラリと,パイプライン並列制御を高速化するハードウェアタスクディスパッチャを提案する。これにより,マルチコアアクセラレータのパイプライン並列処理を簡単,かつ高速に制御するOpenCL実行環境を実現する。評価では,ハードウェアによる制御の高速化により最大66%の性能向上を確認した。(著者抄録)