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J-GLOBAL ID:201502214685360151   整理番号:15A0295119

ボタン品種「Luoyang Hong」の切り花における花色およびアントシアニン生合成改善のための糖供給

Glucose supply improves petal coloration and anthocyanin biosynthesis in Paeonia suffruticosa ‘Luoyang Hong’ cut flowers
著者 (8件):
資料名:
巻: 101  ページ: 73-81  発行年: 2015年03月 
JST資料番号: W1912A  ISSN: 0925-5214  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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多くの植物において,糖はアントシアニン蓄積,花色の主要な色素,さらに,アントシアニン生合成遺伝子を誘導する。しかし,中国の伝統的観賞花,ボタン(Paeonia suffruticosa)の切り花における花色およびアントシアニン生合成への外因性糖の影響は明らかになっていない。そこで,333,500および667 mMグルコース処理を行った結果,ボタン品種「Luoyang Hong」の切り花は,低明度および高彩度赤色の花色に改善され,可溶性糖含有量およびアントシアニン蓄積が誘導されることが明らかになった。さらに,ヘキソキナーゼによりリン酸化されないグルコースアナログの3-O-メチルグルコース処理は,アントシアニン蓄積を増加させ,わずかな時間ではあるがPsbHLH1,PsbHLH3,PsWD40-1,PsWD40-2,PsMYB2,PsCHS1およびPsCHI1の遺伝子発現を誘導した。一方,ヘキソキナーゼによるリン酸化が知られているマンノース処理では,花弁における数種のアントシアニン生合成遺伝子発現がずっとアップレギュレーション状態を示したが,PsF3′H1およびPsANS1の遺伝子発現およびアントシアニン蓄積が阻害された。従って,グルコース処理は,アントシアニン含有量を高め,グルコースシグナル伝達によりPsWD40-2,PsMYB2,PsCHS1,PsCHI1およびPsF3′H1遺伝子発現を誘導した。ヘキソキナーゼの特異的阻害剤,N-アセチルグルコサミンは,アントシアニン蓄積のグルコース誘導およびPsF3′H1遺伝子発現を遮断した。さらに,スクロース処理した花弁のアントシアニン含有量は,グルコースの等分子濃度処理に比べて低かった。今回の結果より,ボタン切り花における花色およびアントシアニン生合成へのグルコース制御がより明らかになり,ポストハーベスト技術開発の理論的基礎に役立つことが示唆された。Copyright 2015 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (4件):
分類
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花き・花木  ,  遺伝子発現  ,  植物に対する影響  ,  酵素生理 
物質索引 (5件):
物質索引
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