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J-GLOBAL ID:201502214739959039   整理番号:15A1065609

フチジリ沢・クラミ沢流域(箱根外輪山北東麓)の水文地質について

著者 (3件):
資料名:
号: 13  ページ: 25-37 (WEB ONLY)  発行年: 2015年07月 
JST資料番号: U0315A  ISSN: 1349-2500  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
抄録/ポイント:
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箱根火山外輪山の明神岳北東麓の中腹にあるクラミ沢とフチジリ沢を試験流域に設定し,2012年度から降水量などの気象と河川流量,濁度,水温などの水文観測を主とするモニタリング調査を開始した。これらの2流域では,古くから間伐などの森林管理が行われており,適切な管理の下に樹木および林床植生の生育とそれに伴う流域の長期的な流況の変化を森林環境モニタリング調査の中で検証し,また懸念されているシカ採食害の発生とその推移についても予測,確認していく計画である。そのため,試験流域の特徴,とくに水文地質を把握しておく必要があり,地形・地質の現地踏査,気象・河川流量等の水文観測を行った。その結果,次の流域特性が明らかになった。1)クラミ沢とフチジリ沢の両流域には苅野溶岩グループ・金時山体溶岩グループが分布し,フチジリ沢の方が苅野溶岩グループの占める割合が多い。2)両沢とも河床勾配の変換点に崖錐堆積が認められ,そこに湧水帯が形成され,沢の水源となっている。3)湧水帯より下流側では,年間を通じて流水が観測された。しかし,フチジリ沢の方がクラミ沢より実流量・比流量共に多く,流域特性とくに地下水の関与する基底流出に差があると考えられた。4)両沢で2回の大雨時の流出を調査し,洪水時の流量と水質の変化を比較検討した。その結果,両沢の流量の増大に差が認められ,ピーク流量の出現にばらつきがあることから,更なる原因の究明が欠かせないことが分かった。さらに,5)降雨時とくに流出ピーク時の電気伝導度,水質構成から表面流出による水質希釈を観測し,流域水収支の把握に向けた直接流出・基底流出の分離に関わる条件設定に向けた情報を得ることが出来た。(著者抄録)
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分類 (3件):
分類
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自然保護  ,  水文学一般  ,  土木地質学・水文地質学一般 
引用文献 (25件):
  • 足柄上地区地下水調査研究会・アジア航測株式会社 (2004)足柄上地区地下水適正揚水量シミュレーション解析業務委託報告書、pp160.
  • 五名美江・蔵治光一郎(2013)ハゲ山に森林を再生した小流域におけるピーク流出係数の長期変化、 日本林学会誌、95(6):315-320.
  • 神奈川県自然環境保全センター・株式会社総合環境企画(2011)平成22年度対照流域法調査森林環境調査業務報告書、pp41.
  • 神奈川県自然環境保全センター・いであ株式会社 (2013)対照流域モニタリング渓流環境調査(フチジリ沢)報告書、pp92.
  • 神奈川県自然環境保全センター・株式会社東京建設コンサルタント(2014)平成25年度対照流域法調査地水・土砂流出調査(フチジリ沢)報告書、 pp127.
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タイトルに関連する用語 (2件):
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