文献

J-GLOBAL ID：201502214881437562   整理番号：15A1070794

位相最適化に基づく断層形状推定手法の開発

FAULT SHAPE DETECTION BASED ON TOPOLOGY OPTIMIZATION TECHNIQUE

著者 (6件)： 竿本英貴 (産業技術総合研究所 活断層・火山研究部門) ,  加瀬祐子 (産業技術総合研究所 活断層・火山研究部門) ,  森宏 (産業技術総合研究所 活断層・火山研究部門) ,  吉見雅行 (産業技術総合研究所 活断層・火山研究部門) ,  堀川晴央 (産業技術総合研究所 活断層・火山研究部門) ,  阿部信太郎 (産業技術総合研究所 活断層・火山研究部門)
資料名： 土木学会論文集 A1(構造・地震工学)(Web)  (Journal of Japan Society of Civil Engineers, Ser. A1 (Structural Engineering & Earthquake Engineering) (Web))
巻： 71  号： 4  ページ： I.21-I.31 (J-STAGE)  発行年： 2015年 
JST資料番号： U0201A  ISSN： 2185-4653  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 地震や累積的な断層運動は,地表に変位を生じさせる.この地表変位から地下の断層形状を推定することは,地震被害想定の観点からは重要な課題の一つである.断層形状を推定する従来手法として,バランス断面法とOkadaの食い違い理論に基づく手法がある.これらの手法は,褶曲が地表で確認できない場合や,共役断層を含む複数の断層が想定される場合には正確に断層形状を推定することは困難である場合が多い.本研究では以上の欠点を補う手法として,有限要素法と位相最適化手法を組み合わせた断層形状推定手法を新たに提案する.断層形状推定問題を最適化問題として定式化し,いくつかの計算例を通じて開発手法の精度検証を行った.結果,開発手法は一定以上の精度で断層形状を推定できることを確認した.(著者抄録)

シソーラス用語： *活断層 ,  断層運動 ,  最適化 ,  *位相幾何学 ,  *最適化問題 ,  数値解析 ,  パラメータ推定 ,  有限要素法 ,  数値解法 ,  変位 ,  地表面 ,  目的関数 ,  係数 ,  重みづけ ,  地震断層 ,  地震 ,  正則化 ,  精度 ,  形状精度 ,  形態 ,  傾斜角 ,  予測技法
準シソーラス用語： SIMP法 ,  パラメトリックスタディ ,  位相最適化 ,  重み係数 ,  推定精度 ,  断層形状 ,  断層変位 ,  地表変位

分類 (2件)： 地質構造・テクトニクス  (DE04030Y) ,  土圧,土の動的性質,地盤の応力と変形  (RA03060A)

引用文献 (26件)：

• 岡村行信: 音波探査プロファイルに基づいた海底活断層の認定-fault related fold, growth strata 及び growth triangle の適用-, 地質調査所月報, 第 51 巻, 第 2 / 3 号, pp.59 - 577, 2000.
• 岡村行信, 石山達也: 2004 年新潟県中越地震震源域での地質構造を用いた伏在断層モデルの作成, 活断層・古地震研究報告, No.5, pp.17-28, 2005.
• 木村治夫, 岡村行信: 2003 年宮城県北部地震震源域の 3次元地質構造に基づいた伏在断層モデルの構築, 活断層・古地震研究報告, No.9, pp.65-78, 2009.
• Okada, Y.: Surface deformation due to shear and tensile faults in a half-space, Bull. Seism. Soc. Am., Vol.75, No.4, pp.1135-1154, 1985.
• Okada, Y.: Internal deformation due to shear and tensile faults in a half-space, Bull. Seism. Soc. Am., Vol.82, No.2, pp.1018-1040, 1992.

タイトルに関連する用語 (5件)： 位相最適化 ,  断層形状 ,  推定 ,  手法 ,  開発