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J-GLOBAL ID：201502215040827052   整理番号：15A1398452

「銅合金鋳物の最近の進展」硫黄を含むビスマス青銅鋳物の組織と摩擦摩耗特性に及ぼす時効硬化の影響

Effect of Age-hardening to Metal Structure and Tribology Characteristics of Lead-free Bismuth Bronze Casting Containing Sulfur

著者 (6件)： 舟木克之 (石川県工試) ,  藤井要 (石川県工試) ,  鷹合滋樹 (石川県工試) ,  岡根利光 (産業技術総合研) ,  小林武 ,  明石隆史 (明石合銅)
資料名： 鋳造工学  (Journal of Japan Foundry Engineering Society)
巻： 87  号： 12  ページ： 861-867  発行年： 2015年12月25日 
JST資料番号： G0096A  ISSN： 1342-0429  CODEN： CHKOFY  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ニッケル含有量2%以下のCu-Sn-Ni-Bi系青銅合金に1.0%以下の硫黄を添加した,スピノーダル状ノジュールを発現する鋳造用合金(PBX合金)が開発された。しかしながら,PBX合金の時効メカニズムや析出相については不明な点が多い。そこで本研究では,1.5%のニッケルと0.3%の硫黄を含むPBX合金に,溶体化処理と時効を行って金属間化合物を再析出させ,その時効硬化や低摩擦係数特性発現のメカニズムについて考察した。得られた結果のいくつかを以下に示す。1)PBX合金はいずれの温度でも2段時効挙動を示し,673Kにおいてピーク硬さを示した。2)673Kで10.8ks時効したPBX合金では,基地組織の一部が微細析出物を含む松の葉状の組織に相変態し10μm程度に微細化していた。時効の初期の硬さの上昇はマルテンサイト生成,その後の強化は相変態によることを示唆した。など4項目の結果を得た。

シソーラス用語： *銅合金 ,  鋳物 ,  硫黄添加合金 ,  スズ含有合金 ,  ニッケル含有合金 ,  ビスマス含有合金 ,  *金属組織 ,  時効 ,  時効硬化 ,  *機械的性質 ,  硬度 ,  環境保全 ,  溶体化処理 ,  スピノーダル分解 ,  団塊 ,  析出物 ,  結晶粒微細化 ,  共析晶 ,  青銅 ,  摩擦係数 ,  動摩擦係数 ,  *組織 ,  *性質 ,  改変
準シソーラス用語： ミクロ組織【金属組織】 ,  鉛フリー材料

分類 (3件)： 凝固  (WC01050M) ,  変態組織,加工組織  (WB01030N) ,  機械的性質  (WB02030U)

引用文献 (15件)：

• 沢田博司,川原公介,二宮孝史,森淳暢,黒澤宏:精密工学会誌 70 (2004) 133.
• I. Etsion: Tribology Letters, 17 (2004) 733.
• A. Erdemir: Tribology International, 38 (2005) 249.
• 渡辺亮治:合金の析出 (丸善) (1972) 223.
• 石川県,(株)明石合銅,(株)カイバラ,中越合金鋳工(株),(株)戸畑製作所,(株)マツバヤシ,(株)リコーキハラ,(社)日本非鉄金属鋳物協会:日本国特許第4806823号.

タイトルに関連する用語 (8件)： 銅合金 ,  鋳物 ,  進展 ,  硫黄 ,  ビスマス ,  組織 ,  摩擦摩耗特性 ,  時効硬化