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J-GLOBAL ID：201502215151180244   整理番号：15A1062465

エネルギー資源としてのマグネシウム化合物の可能性

著者 (1件)： 藁科知之 (沼津工高専)
資料名： 化学と教育  (Chemistry & Education)
巻： 63  号： 9  ページ： 436-437  発行年： 2015年09月20日 
JST資料番号： G0942A  ISSN： 0386-2151  CODEN： KAKYEY  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 現在のエネルギー資源で最も使用されている有限の化石燃料に代わる次世代エネルギー源に水素がある。しかし,気体である水素は,製造,輸送,貯蔵などの面で課題がある。また別の面から,燃料電池自動車に必要な水素ステーションなどのインフラ整備の課題もある。現時点での水素の主な製造は化石燃料の改質や水の電気分解であるが,マグネシウムおよび水素化マグネシウムを用いた水素の生成が注目されている。両者共には水と反応して,水酸化マグネシウムと水素が生成する。マグネシウムは地球上で比較的豊富に存在し枯渇の心配はほとんどない。しかし,水素を発生させる反応では,マグネシウムが反応の進行と共にその表面が水酸化マグネシウムで被覆され不活化する課題がある。その解決に,超音波照射や添加物の添加などが検討されている。本報では併せて,水素化マグネシウムの加水分解反応および塩化マグネシウム添加効果に関する概念図と太陽光を用いたマグネシウムのエネルギー循環の概略を紹介した。

シソーラス用語： 問題 ,  *エネルギー ,  化石燃料 ,  *マグネシウム化合物 ,  水素化物 ,  電解 ,  太陽エネルギー ,  欠乏 ,  水酸化マグネシウム ,  不動態化 ,  粉化 ,  超音波照射 ,  添加物効果 ,  *水素エネルギー ,  *加水分解 ,  水素化マグネシウム ,  *持続可能エネルギー ,  表面不動態化 ,  改変
準シソーラス用語： エネルギー問題 ,  資源枯渇 ,  *持続可能なエネルギー ,  太陽光エネルギー ,  電気分解 ,  微粉化 ,  表面不活性化

分類 (3件)： エネルギーに関する技術・経済問題  (LA01050V) ,  加溶媒分解  (CF02040X) ,  塩  (CD01050V)

引用文献 (11件)：

• 水素・燃料電池戦略協議会ワーキンググループ(第5回) 配布資料, エネルギー資源庁燃料電池推進室, 2014.
• J. Huot, G. Liang, R. Schulz, J. Alloys Compd. 2003, 352, L12.
• S. Hiroi, S. Hosokai, T. Akiyama, Int. J. Hydrogen Energy 2011, 1442.
• Y. Kojima, K-I. Suzuki, Y. Kawai, J. Mater. Sci. 2004, 39, 2227.
• 藁科知之,上杉忠史,加藤知嗣, 日本分析化学会第62年会, 2013, 講演要旨集, 68.

タイトルに関連する用語 (3件)： エネルギー資源 ,  マグネシウム化合物 ,  可能性