文献

J-GLOBAL ID：201502215228046112   整理番号：15A0810668

23Cr-45Ni-7W合金溶接継手のクリープ破断強度

Creep Rupture Strength for Weld Joint of 23Cr-45Ni-7W Alloy

著者 (4件)： 野村恭兵 (株式会社IHI技術開発本部基盤技術研究所) ,  久布白圭司 (株式会社IHI技術開発本部基盤技術研究所) ,  中川博勝 (株式会社IHIエネルギー・プラントセクター材料技術部) ,  村田純教 (名古屋大学大学院工学研究科マテリアル理工学専攻)
資料名： 日本金属学会誌  (Journal of the Japan Institute of Metals and Materials)
巻： 79  号： 7  ページ： 348-355 (J-STAGE)  発行年： 2015年 
JST資料番号： G0023A  ISSN： 0021-4876  CODEN： NIKGAV  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 先進超々臨界圧(A-USC)火力発電プラント厚肉配管候補材料として注目されているNi基合金(HR6W)については,その溶接部の長時間クリープ破断特性を明らかにしておく必要がある。そこで本研究では,HR6Wを対象として,クリープ破断試験を行い,溶接継手のクリープ破断強度を確認するとともに,破断材の観察より,溶接部の破壊形態と組織学的特徴を明らかにすることを試みた。1)HR6W溶接継手のクリープ破断強度は母材の平均破断強度以上で,破断は母材領域であった。2)破断材のミクロ観察の結果,HAZでは,クラックおよびクリープボイドは観察されなかった。3)Laves相およびM₂₃C₆炭化物による粒界被覆率は,HAZにおいて一定であった。4)結晶粒内のLaves相の平均粒子径は,距離によらず一定であった。一方,M₂₃C₆炭化物の平均粒子径は,ボンド部から離れるほど粗大化した。

シソーラス用語： *溶接継手 ,  機械的性質 ,  *金属組織 ,  破断強さ ,  クリープ破断 ,  *ニッケル合金 ,  クロム含有合金 ,  タングステン含有合金 ,  溶接熱影響部 ,  形態 ,  Laves相 ,  炭化物 ,  耐熱合金 ,  火力発電 ,  超臨界圧 ,  *クリープ強さ
準シソーラス用語： HAZ【溶接】 ,  Ni基合金 ,  ミクロ組織【金属組織】 ,  組織学的解析 ,  破壊形態

分類 (3件)： 溶接部  (WC07100I) ,  変態組織,加工組織  (WB01030N) ,  機械的性質  (WB02030U)

引用文献 (19件)：

• 1) H. Umaki, I. Kajigaya, T. Kunihiro, T. Totsuka, M. Nakashiro and T. Kume: Ishikawajima-Harima Engineering Review 31(1991) 339–345.
• 2) R. Viswanathan, J. F. Henry, J. Tanzosh, G. Stanko, J. Shingledecker, B. Vitalis and R. Purgert: J. Mater. Eng. Perform. 14(2005) 281–292.
• 3) A. Di Gianfrancesco, A. Tizzanini, M. Jedamzik and C. Stolzenberger: Proc. the 7th Int. Conf. on Advances in Materials Technology for Fossil Power Plants, (2013) pp. 9–23.
• 4) A. Mathur, O. P. Bhutani, T. Jayakumar, D. K. Dubey and S. C. Chetal: Proc. the 7th Int. Conf. on Advances in Materials Technology for Fossil Power Plants, (2013) pp. 53–59.
• 5) M. Fukuda: Journal of the Thermal and Nuclear Power 62(2011) 731–740.

タイトルに関連する用語 (2件)： 溶接継手 ,  クリープ破断強度