抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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マグネシウム合金はその低い比重と優れた機械的性質から輸送機器への利用が望まれているが,耐食性に課題があり十分な適用がなされてはいない。耐食性を向上させるための合金化が進められているが,応力腐食割れ(SCC)の問題が指摘されている。本研究においては,このSCCに着目し機械的性質に優れた展伸材を用いた評価を実施した。供試材はAZ80押出材で押出方向および横方向から切り出した試験片を用い,0.004wt%NaCl溶液中での低歪速度引張試験(SSRT)を実施した。この際,腐食電位測定も実施した。SCCの感受性の指標として破壊エネルギー減少率を採用した。この実験から,AZ80押出材は試験片の切り出し方向や熱処理にかかわらず,水素発生を伴いながらSCCによる強度低下が生じることを明らかにした。ただし,SCC感受性は試験片の採取方向に依存し,押出方向に平行な試験片で感受性が高くなることを見出した。