文献
J-GLOBAL ID:201502215421372795   整理番号:15A1085799

チャネルが原子レベルで薄いサブ熱電子トンネル電界効果トランジスター

A subthermionic tunnel field-effect transistor with an atomically thin channel
著者 (9件):
資料名:
巻: 526  号: 7571  ページ: 91-95  発行年: 2015年10月01日 
JST資料番号: D0193B  ISSN: 0028-0836  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 短報  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
情報技術の急激な成長は,シリコン系金属酸化物電界効果トランジスターの絶え間ないスケールダウンによって支えられてきた。しかし,このような技術はさらなるスケーリングに対して2つの主要な難題に直面している。1つは,チャネルにシリコンなどの従来型のバルク材料を使う場合,チャネル長が縮小すると,デバイスの静電性能(トランジスターのゲート電極がそのチャネル電位を制御する能力)が低下することである。最近,チャネル長を大幅に縮小してもデバイスの優れた静電性能を保つことができるため,二次元半導体材料がシリコンに代わる有望な候補材料として現れている。もう1つのより厳しい課題は,ターンオン特性の急峻さ,つまりサブスレッショルドスイングの基本的な熱電子限界のために,トランジスターの寸法と同じ比率で電源電圧を下げられなくなることである。消費電力の代償を払わずにスケーリングし続けるには,バンド間トンネリングなどのサブ熱電子サブスレッショルドスイングが得られる別のトランジスター機構が必要となる。今回我々は,急峻なターンオンを示す二次元半導体を用いたバンド間トンネル電界効果トランジスター(トンネルFET)を実証する。サブスレッショルドスイングは室温において,極小値が3.9ミリボルト/ディケイド(mV/decade)で,4decadeのドレイン電流に対して,平均値が31.1mV/decadeであった。高ドープゲルマニウムをソースに,原子レベルで薄い二硫化モリブデンをチャネルに使って,優れた静電性能,ひずみのないヘテロ界面,低いトンネル障壁,大きなトンネル面積の垂直ヘテロ構造を作製した。今回の原子レベルの薄さの層状の半導体チャネルを持つトンネルFET(ATLAS-TFET)は,4decadeのドレイン電流にわたってサブ熱電子サブスレッショルドスイングを実現する唯一のプレーナー型構造のトンネルFETであり,あらゆる構造の内で0.1Vという低い電源電圧でこれを実現する唯一のトンネルFETでもある。今回のデバイスは,現在のところチャネルが最も薄いサブ熱電子トランジスターであり,超高感度のバイオセンサーやガスセンサーだけでなく超高密度低消費電力集積回路への新しい道を開く可能性がある。Copyright Nature Publishing Group 2015
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

準シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

分類 (2件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
トランジスタ  ,  固体デバイス材料 
タイトルに関連する用語 (5件):
タイトルに関連する用語
J-GLOBALで独自に切り出した文献タイトルの用語をもとにしたキーワードです

前のページに戻る