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J-GLOBAL ID:201502215752060793   整理番号:15A1310896

東北地域の飼料用水稲品種における温湯消毒および低温浸種が種子の発芽率に及ぼす影響

Effects of Hot Water Disinfection and Cold Water Seed Soaking on Germination in Feed Rice Varieties of Tohoku Region.
著者 (4件):
資料名:
巻: 84  号:ページ: 439-444 (J-STAGE)  発行年: 2015年 
JST資料番号: G0811A  ISSN: 0011-1848  CODEN: NISAAJ  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 短報  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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東北地域の飼料用水稲品種においては,育苗の際に種子の発芽・出芽が不良となることが問題となっている.その原因を解明することを目的として,飼料用を含む20の水稲品種・系統を用いて,温湯消毒および低温浸種が発芽に及ぼす影響を調査した.60°C・30分の長期間の温湯消毒によって,発芽率は低下した.その低下程度は,主食用品種よりも飼料用品種,糯品種,インド型品種で大きかった.東北地域の主な飼料用品種の中では,「べこごのみ」,「べこあおば」,「いわいだわら」,「うしゆたか」,「夢あおば」で発芽率が特に低下した.また,穂発芽状態の種子は,温湯消毒によって発芽率が顕著に低下したことから,穂発芽性が“易”の飼料用品種は,種子が穂発芽状態にあり,温湯消毒によって発芽率が低下する危険性があると推察された.12°Cの低温および5°Cの極低温の浸種試験においては,東北地域の主要な飼料用品種の中で「べこごのみ」,「べこあおば」,「いわいだわら」が5°Cの極低温によって発芽率が低下した.以上の結果から,東北地域の飼料用水稲品種の一部においては,長時間の温湯消毒や極低温の浸種によって,発芽率が低下する危険性があると推察された.(著者抄録)
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分類 (2件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
飼料作物,草地  ,  発生,成長,分化 
引用文献 (7件):
  • 1) 福嶌陽・太田久稔・梶亮太・津田直人 2012. 穂発芽性易の水稲品種は温湯消毒によって発芽能力が低下する. 日作東北支部報 55: 45-46.
  • 2) 早坂剛・石黒清秀・渋谷圭治・生井恒雄 2001. 数種のイネ種子伝染性病害を対象とした温湯種子消毒.日植病報 67: 26-32.
  • 3) 北野順一・中山幸則・松井未来生・大西順平 2010. 低温期育苗における水稲種子の発芽に及ぼす浸種水温の影響. 日作紀 79: 275-283.
  • 4) Miura, K. and Araki, H. 1996. Low temperature treatment during the imbibition period for the induction of secondary dormancy in rice seeds (Oryza sativa L.) Breed. Sci. 46: 235-239.
  • 5) 岡部繭子・馬場正・陶山一雄・武田元吉 2007. 温湯処理が深播き水稲種子の低温条件下における出芽におよぼす影響. 日作紀 76(別 1): 62-63.
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