抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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軽量化,品質向上,コスト低減等を目的として筐体材料,部品材料のハイブリッド化が進められている。特に,接着や締結等によらない金属と樹脂の一体化技術が求められており,生産性の高い射出成形の一種であるインサート成形が注目されている。インサート成形は,射出成形金型内にあらかじめ金属部品を設置しておき,そこへ樹脂を注入することにより金属と樹脂を一体化する。そのため,金属と樹脂の接合強度を高めることが,重要な課題となっている。本研究では,ハイブリッド部材開発のためのレーザ加工処理設計のためにレーザ加工を施したアルミニウムとPBT,PPS並びにPPの3種の樹脂の接合強度を調べ,微細加工形状と接合強度の関係について考察を行った。接合強度は引張りせん断試験により評価した。その結果,次のことがわかった。1)接合強度は,加工深さとバリ高さよりなる総加工深さで整理できる。2)加工深さが浅い場合には樹脂の引き抜けにより接合強度が決定され,加工深さが深くなると樹脂の破断により接合強度が決定される。3)幾何学的な関係に基づいて接合強度予測モデルを構築した。このモデルによりおよその接合強度を予測できる。