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J-GLOBAL ID：201502215793359388   整理番号：15A0845148

オーストラリアのコムギ地帯における霜の動向と収量に及ぼす影響の推定

Frost trends and their estimated impact on yield in the Australian wheatbelt

著者 (5件)： ZHENG Bangyou (CSIRO Agriculture Flagship, QLD, AUS) ,  CHAPMAN Scott C. (CSIRO Agriculture Flagship, QLD, AUS) ,  CHRISTOPHER Jack T. (Univ. Queensland, QLD, AUS) ,  FREDERIKS Troy M. (Queensland Dep. Agriculture, Fisheries and Forestry(DAFFQ), QLD, AUS) ,  CHENU Karine (Univ. Queensland, QLD, AUS)
資料名： Journal of Experimental Botany  (Journal of Experimental Botany)
巻： 66  号： 12  ページ： 3611-3623  発行年： 2015年 
JST資料番号： C0579A  ISSN： 0022-0957  CODEN： JEBOA6  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 春季の生殖成長期に発生する放射冷却による霜は,コムギ生産には壊滅的な収量損失をもたらす。本研究では,霜の空間的・時間的変動を解明するため,オーストラリアのコムギ地帯における1957から2013年の気象データを用いて,霜の発生とコムギ生産に及ぼす影響について推定を行った。その結果,この60年間では,オーストラリア南東部と西部において,霜による収量損失が大きく増加していることがわかった。シミュレーションでは,耐霜性のコムギ系統を用いると,コムギ収量は最大20%まで向上できることが示された。さらに,耐霜性が現在の0°C基準より1°C低い温度にまで改良された系統によって,ほとんどの作付け地域で実質的な利益が見込まれ,耐霜性が3°C低い温度まで改良されると,東部でも大きな利益が期待できる。こうした結果から,生殖成長期における耐霜性の育種は,オーストラリアのコムギ栽培にとって最優先の課題であることが示された。

シソーラス用語： *コムギ ,  *霜 ,  *作物収量 ,  気候変動 ,  放射冷却 ,  シミュレーションモデル ,  適応 ,  耐凍性 ,  生物学 ,  オーストラリア連邦 ,  変動
準シソーラス用語： フェノロジー ,  作物モデル ,  時空間変動 ,  生殖成長 ,  耐霜性 ,  理想型

分類 (4件)： 麦  (FC03033M) ,  植物生理学一般  (EH02010Y) ,  植物に対する影響  (EE04030Z) ,  気候学,気候変動  (DC05140T)

タイトルに関連する用語 (6件)： オーストラリア ,  コムギ ,  霜 ,  動向 ,  収量 ,  推定