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J-GLOBAL ID：201502215806674252   整理番号：15A0752241

降雨浸透と盛土・基礎地盤圧縮に起因する堤体内水位変動の予測

著者 (1件)： 西村聡 (北大 大学院工学研究院)
資料名： 地盤工学会北海道支部技術報告集(CD-ROM)
号： 55  ページ： ROMBUNNO.38  発行年： 2015年01月 
JST資料番号： L0301B  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 内部水理状態に安定性が大きく影響を受ける河川堤防の浸透破壊に対する安定性照査は,有効応力減少を求める浸透流解析とその結果を受けた円弧すべり解析により実施される。これらの解析手法の適用では,気象条件,基礎層の影響を考慮した具体的方法論が確立されておらず,多段階盛土における動態観測施工を複雑なものにしている。本論文では,堤体内水位の短長期変動,その水位変動が載荷(築堤),降雨などの外的要因に反応する過程の本質的理解を目指して行った予測技法に関する解析的研究を述べた。非連成・非定常不飽和浸透流解析を用いた堤体内水位の本予測技法では,その支配方程式を解くために有限要素法を用いて,堤体内水理状態変化のシミュレーションを行った。ここでは,シミュレーションの水位予測例として,降雨浸透(阿武隈川枝野地区堤防),盛土・基礎層圧縮(北海道南幌町盛土)の事例を取り上げ,観測水位の再現を試みた。いずれの場合も,試算的意味合いが強いものの,築堤時・洪水時の安定性評価時の平常時間隙水圧状態を外的要因(気象・地盤条件)に基づき予測することができた。

シソーラス用語： 盛土 ,  基礎地盤 ,  圧縮 ,  降雨 ,  *浸透 ,  雨水 ,  *水位変動 ,  予測技法 ,  *河川堤防 ,  間隙水圧 ,  築堤 ,  数値解析 ,  計算機シミュレーション ,  過渡解析 ,  過渡現象 ,  安定性解析 ,  洪水 ,  水位 ,  事例研究 ,  有限要素法 ,  土壌水分移動 ,  土壌含水量 ,  破壊 ,  浸透流
準シソーラス用語： *降雨浸透 ,  浸透破壊 ,  浸透流解析 ,  不飽和浸透

分類 (2件)： 透水性,浸透水,土中水  (RA03040E) ,  河川調査・計画  (RC12020M)

引用文献 (6件)：

• 河川堤防の構造検討の手引き(改訂版)、国土技術研究センター、2012.
• Nguyen, M.N., Bui, T.Q., Yu, T. and Hirose, S., Isogeometric analysis for unsaturated flow problems , Computers and Geotechnics 62 257-267, 2014.
• 根切り工事と地下水 -調査・設計から施工まで-、土質工学会、1991.
• van Genuchten, M.Th. A closed-form equation for predicting the hydraulic conductivity of unsaturated soils, Soil Science Society of America Journal 44 892-898, 1980.
• Yang, J., Pore pressure coefficient for soil and rock and its relation to compressional wave velocity, Gétechnique 55(3) 251-256, 2005.

タイトルに関連する用語 (7件)： 降雨浸透 ,  盛土 ,  基礎地盤 ,  起因 ,  堤体 ,  水位変動 ,  予測