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J-GLOBAL ID：201502215813165488   整理番号：15A1314254

FI-CV-ICP-MSによる水銀の種分化用に新しい濃縮ナノ収着剤の使用

Use of a new enrichment nanosorbent for speciation of mercury by FI-CV-ICP-MS

著者 (4件)： SANCHEZ TRUJILLO I. (Dep. of Analytical Chemistry, Fac. of Sciences, Univ. of Malaga Campus of Teatinos, 29071 Malaga, Spain. [e-mail]) ,  VEREDA ALONSO E. ,  CANO PAVON J. M. ,  GARCIA DE TORRES A.
資料名： Journal of Analytical Atomic Spectrometry  (Journal of Analytical Atomic Spectrometry)
巻： 30  号： 12  ページ： 2429-2440  発行年： 2015年12月20日 
JST資料番号： C0770C  ISSN： 0267-9477  CODEN： JASPE2  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 1,5-ビス(2-ピリジル)メチレンチオカルボヒドラジドで官能化されたメソポーラスシリカに基づいた新しい濃縮ナノ収着剤を合成して,キャラクタライズした。金属イオンに対するその吸着能の研究から,Hg²⁺はナノ収着剤上へ高吸着能を有する元素の1つであり,その吸着性はpH5にて173.1μmolg^-1であることが観察された。このように,この新しいキレート性ナノ収着剤の使用に基づいたその定量および種分化用にフローインジェクション固相抽出および冷蒸気発生法を最適化した。開発された方法は環境および生物試料中の水銀とメチル水銀の自動予備濃縮および逐次定量に有用であることが示されている。システムは,新ナノ収着剤で充填したミニカラム上での被検体のキレート性保持および2つの異なる溶離液,CH₃Hg⁺用の0.2%HCl,Hg²⁺用の0.5%HCl中の0.1%チオ尿素によるそれらの逐次溶出に基づいた。誘導結合プラズマ質量分析で定量を行なった。最適条件および120秒の予備濃縮時間の下,CH₃Hg⁺およびHg²⁺でそれぞれ,富化係数は4.7および11.0であり,検出限界(3σ)は0.002および0.004μgL^-1であり,定量下限(10σ)は0.011および0.024μgL^-1であり,そして(両種の2μgL^-1標準にて10反復測定で計算された)精度は2.8および2.6%(RSD)であった。両種で定量下限から少なくとも70μgL^-1まで直線の検量線図が得られた。分析性能の品質管理および新規開発方法の検証のために,LGC 6016河口水およびSRM 2976ムラサキイガイ組織という2つの認証試料の分析を行なった。結果は認証値とよく一致した。またマラガ湾で収集された海水中の水銀の種分化に本方法をうまく応用した。Copyright 2015 Royal Society of Chemistry All Rights reserved. Translated from English into Japanese by JST

シソーラス用語： *二酸化ケイ素 ,  多孔性 ,  化学修飾 ,  *収着剤 ,  ナノ構造 ,  *フローインジェクション分析 ,  *ICP-MS分析 ,  予備濃縮 ,  *金属イオン ,  *水銀化合物 ,  *定量分析 ,  検量線 ,  検出限界 ,  定量限界 ,  測定精度 ,  河川水 ,  ムラサキイガイ ,  海水 ,  水試料 ,  生体試料 ,  有機水銀化合物
準シソーラス用語： *ナノ収着剤 ,  *メソポーラスシリカ ,  メソ多孔性 ,  *水銀イオン ,  *冷蒸気ICP-MS

分類 (2件)： 質量分析  (CC03013N) ,  重金属とその化合物一般  (SB05021R)

物質索引 (2件)： メチル水銀 ,  1,5-ビス(2-ピリジルメチレン)チオカルボノヒドラジド

タイトルに関連する用語 (6件)： CV ,  ICP ,  水銀 ,  種分化 ,  濃縮 ,  収着剤