文献

J-GLOBAL ID：201502215854968897   整理番号：15A0767675

リチウム二次電池の限界を超える!次世代電池の最新技術と実用化へのロードマップ アルミニウム空気電池の二次電池化に向けた研究動向と材料技術・今後の課題

著者 (1件)： 森良平 (冨士色素)
資料名： エネルギーデバイス  (Energy Device)
巻： 2  号： 3  ページ： 8-11  発行年： 2015年02月27日 
JST資料番号： F1332A  ISSN： 2188-1383  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 近年の電気自動車の蓄電池,スマートグリッドに対応した大容量蓄電池として,2030年に700Wh/kg(NEDO目標)という高い要求性能が設定されている。このため,研究段階の多価イオン電池,または金属-空気電池が最有力候補とせざるを得ない。そこで本稿では,これまでのアルミニウム-空気二次電池の充放電特性などを評価結果を整理し,以下に報告する。評価試料は,負極の金属アルミニウム極側,正極の空気極側と電解液との間に安定な酸化物からなるアルミニウムイオン伝導体を配置する構造で作製した。充放電特性評価の結果,1)初期放電容量は約5.3mAh/cm^-2,15回目の放電容量は約4.4mAh/cm^-2となり,測定間に電解液を補充する条件下で,放電容量約8割以上が維持された。2)Al(OH)₄などの副産物が固体電解質上に生成した。これより,二次電池として機能していることを確認できた。

シソーラス用語： *アルミニウム ,  アノード ,  カソード ,  固体電解質 ,  固体電解質電池 ,  イオン伝導 ,  *電池容量 ,  二次電池 ,  エネルギー密度 ,  技術予測 ,  副産物 ,  酸化アルミニウム ,  水酸化アルミニウム ,  充放電サイクル ,  電気特性 ,  *空気電池
準シソーラス用語： 研究動向 ,  充放電特性 ,  *大容量化 ,  蓄電池

分類 (1件)： 二次電池  (YB04030K)

引用文献 (6件)：

• F. Wagner, B. Lakshmanan and M. Mathias, J. Phys. Chem.Lett., 2010, 1, 2204-2219
• S. Abedin and A. Saleh, J. Appl. Electrochem., (2004), 34, 331-335
• Y. Ein-Eli, M. Auinat and D. Starrosvetsky, J. Power Sources, (2003), 114, 330-337
• R. Mori, RSC Adv., 2013, 3, 11547-11551
• R. Mori, RSC Adv., 2014, 4, 1982-1987

タイトルに関連する用語 (11件)： リチウム二次電池 ,  限界 ,  次世代 ,  電池 ,  実用化 ,  ロードマップ ,  アルミニウム ,  空気電池 ,  二次電池 ,  研究 ,  動向