三硫化チタン(TiS<sub>3</sub>)ナノリボンとナノシートの温度依存Raman分光

PAWBAKE Amit S.; ISLAND Joshua O.; FLORES Eduardo; ARES Jose Ramon; SANCHEZ Carlos; FERRER Isabel J.; JADKAR Sandesh R.; VAN DER ZANT Herre S. J.; CASTELLANOS-GOMEZ Andres; LATE Dattatray J.

文献

J-GLOBAL ID：201502215889744592 整理番号：15A1387437

三硫化チタン(TiS₃)ナノリボンとナノシートの温度依存Raman分光

Temperature-Dependent Raman Spectroscopy of Titanium Trisulfide (TiS₃) Nanoribbons and Nanosheets

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資料名：
巻： 7 号： 43 ページ： 24185-24190 発行年： 2015年11月04日
JST資料番号： W2329A ISSN： 1944-8244 CODEN： AAMICK 資料種別：逐次刊行物 (A)
記事区分：原著論文発行国：アメリカ合衆国 (USA) 言語：英語 (EN)

多くの二次元層状化合物が興味を集めているが,なかでも,ワイドギャップ半導体的性質や超伝導まで,様々な特性を示す遷移金属二カルコゲン化物(TMDC)はもっと注目されている物質の1つである。TMDCの仲間以外では,三カルコゲン化物MX₃が盛んに調べられているが,未解明の点が多くある。三硫化チタン(TiS₃)は,約1.0eVのバンドギャップと大きな移動度を持ち,オプトエレクトロニクスなどへの応用が期待され,最近,研究が盛んに行われている物質である。しかしながら,移動度に影響する電子フォノン相互作用の理解に関係する振動的性質の研究はほとんど為されていない。そこで,本論文では,TiS₃ナノリボンとナノシートについて,温度依存Raman分光測定を行った。その結果,すべてのRaman線は88~570Kの間で温度の上昇とともに,ソフト化することがわかった。観測された周波数シフトは,今までに調べられている他の二次元半導体物質のどれよりも大きな値をとることがわかった。さらに,ナノシートのソフト化によるRaman周波数シフトは,ナノリボンのそれよりも大きいことを見いだした。これは,ナノシートにおける層間結合が,ナノリボンよりも小さいことが原因と考えられる。

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無機化合物の赤外スペクトル及びRaman散乱,Ramanスペクトル

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三硫化チタン(TiS3)ナノリボンとナノシートの温度依存Raman分光

三硫化チタン(TiS₃)ナノリボンとナノシートの温度依存Raman分光