文献

J-GLOBAL ID：201502215903396992   整理番号：15A0370958

トコフェロール欠乏は,酸化ストレスとカロースによるシンプラスト閉塞と独立して,塩分ストレスのジャガイモ葉からのスクロース搬出を減少させる

Tocopherol deficiency reduces sucrose export from salt-stressed potato leaves independently of oxidative stress and symplastic obstruction by callose

著者 (5件)： ASENSI-FABADO Maria Amparo (Univ. Barcelona, Barcelona, ESP) ,  AMMON Alexandra (Friedrich-Alexander-Univ. Erlangen-Nuremberg, Erlangen, DEU) ,  SONNEWALD Uwe (Friedrich-Alexander-Univ. Erlangen-Nuremberg, Erlangen, DEU) ,  MUNNE-BOSCH Sergi (Univ. Barcelona, Barcelona, ESP) ,  VOLL Lars M. (Friedrich-Alexander-Univ. Erlangen-Nuremberg, Erlangen, DEU)
資料名： Journal of Experimental Botany  (Journal of Experimental Botany)
巻： 66  号： 3  ページ： 957-971  発行年： 2015年02月 
JST資料番号： C0579A  ISSN： 0022-0957  CODEN： JEBOA6  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： SXD1遺伝子によってコードされるトコフェロールシクラーゼは,トコフェロール合成の第二段階を触媒する。SXD1活性の欠乏は,トコフェロール欠乏と糖搬出ブロック表現型につながる。本研究では,トコフェロール欠乏を有する2つのトランスジェニックStSXD1:RNAiジャガイモ系統を供試して,塩分ストレスに対する応答を調査した。その結果,原形質連絡のカロース閉塞は,トコフェロール欠乏葉における糖搬出ブロック表現型の唯一の原因ではないことが示された。網羅的遺伝子発現解析に基づいて,葉肉細胞におけるSnRK1標的遺伝子応答の強化とSUT1による師部ローディングのレドックス制御の変化は,塩分ストレス葉からのスクロース搬出の減衰に寄与したと推定された。ナトリウム蓄積が減少する一方,プロリン蓄積と水溶性抗酸化剤のプールが増加していた。こうした結果から,塩分ストレス下でのSXD1:RNAi葉では,寿命が増加して老化を抑えられると考えられた。

シソーラス用語： *ジャガイモ ,  トランスジェニック植物 ,  *ビタミンE ,  酸化ストレス ,  *ストレス ,  細胞情報伝達 ,  作物収量 ,  損失 ,  グルカン ,  遺伝子発現 ,  二糖類 ,  ピラノシド ,  フラノシド ,  グルコシド ,  フルクトオリゴ糖
準シソーラス用語： SnRK1シグナル伝達 ,  *トコフェロール ,  トランスジェニックジャガイモ ,  塩分ストレス ,  塊茎収量 ,  糖搬出欠損 ,  カロース

分類 (3件)： 植物生理学一般  (EH02010Y) ,  遺伝子発現  (EC02040Q) ,  いも類  (FC03036L)

物質索引 (1件)： スクロース

タイトルに関連する用語 (11件)： トコフェロール ,  欠乏 ,  酸化ストレス ,  カロース ,  シンプラスト ,  閉塞 ,  塩分ストレス ,  ジャガイモ ,  葉 ,  スクロース ,  搬出