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J-GLOBAL ID:201502215932323636   整理番号:15A1400533

リポタンパク質関連ホスホリパーゼA2の279Val→Phe多型性により折畳み速度論および基質の認識が変化する

279Val→Phe Polymorphism of lipoprotein-associated phospholipase A2 resulted in changes of folding kinetics and recognition to substrate
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資料名:
巻: 59  号: PA  ページ: 199-207  発行年: 2015年12月 
JST資料番号: H0201B  ISSN: 1476-9271  CODEN: COCHDK  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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諸言 PLA2G7遺伝子は,その基質であるホスファチジルコリン(PC)が炎症促進性基質になるのを触媒することによりアテローム動脈硬化性プラークの形成において役割をもつLp-PLA2をコードしている。アジア人集団における冠動脈疾患(CAD)のリスクの増加は,この酵素と関連している。279Val→Phe変異体は,一部分泌不全あるいは酵素機能の消失により,CADに対して防御的役割をもつことが報告されている。そこで,臨床的および計算生物学的アプローチを用いて,279Val→Pheにおける折畳み速度論および酵素-基質相互作用について検討した。方法 急性心筋梗塞患者103人および対照37人のジェノタイピングにより多型性が検出された。Lp-PLA2の折畳みは,GROMACSソフトウェアを用いて,らせん性,水素結合形成および安定性を評価することによりシミュレーションした。Lp-PLA2とその基質との相互作用は,Pyrxソフトウェアとその後のYASARAソフトウェアを用いた分子動力学シミュレーションを用いてシミュレーションした。結果 279Val→Pheの多型性は,PLA2G7遺伝子の994番目のヌクレオチドがGからTに変化することにより示された。折畳みシミュレーションにより,279Val→Pheにおけるα-ヘリックス,水素結合形成,水素結合安定性および疎水性の割合の減少が示唆された。PCは,279番目のバリンにおいて逆説的に観察された様に,279Val→Pheの活性部位と相互作用しなかった。279Val→Phe多型性は,分子動力学シミュレーションで観察されたように,基質に対する不安定な結合を起こし,酵素活性を低下させると推測された。本計算生物学研究により,本研究における0.22のMIのオッズ比(CI95%0.035-1.37)により示される279Val→Phe多型性の防御効果が支持された。結論 Lp-PLA2の279Val→Phe多型性は,折畳み速度論およびその基質の認識の変化を介して酵素活性の低下につながると推測された。Copyright 2016 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分子構造  ,  遺伝的変異  ,  分子・遺伝情報処理 
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