バイオディーゼル製造に対しイオン液体を使用する一次下水スラッジからの脂質の効率的な抽出

OLKIEWICZ Magdalena; PLECHKOVA Natalia V.; FABREGAT Azael; STUEBER Frank; FORTUNY Agusti; FONT Josep; BENGOA Christophe

文献

J-GLOBAL ID：201502215994171808 整理番号：15A1080420

バイオディーゼル製造に対しイオン液体を使用する一次下水スラッジからの脂質の効率的な抽出

Efficient extraction of lipids from primary sewage sludge using ionic liquids for biodiesel production

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資料名：
巻： 153 ページ： 118-125 発行年： 2015年10月16日
JST資料番号： T0428B ISSN： 1383-5866 資料種別：逐次刊行物 (A)
記事区分：原著論文発行国：オランダ (NLD) 言語：英語 (EN)

イオン液体を使用するバイオディーゼル製造に対し,湿性一次スラッジから脂質を抽出する新規方法を提案する。原料および乾燥スラッジ(水分含量はそれぞれ96%および2%)からの脂質抽出に対し,テトラキス(ヒドロキシメチル)ホスホニウムクロリド,および広く使用される1-ブチル-3-メチルイミダゾリウムメチルスルファートを評価した,そしてこれを,有機溶媒を使用の従来Soxhlet法と比較した。これら両イオン液体は,原料スラッジからの脂質抽出に対し適合性を示し,乾燥スラッジから予想されるよりも,より良好な結果を与えた。その[C₄mim][MeSO₄]イオン液体は,乾燥および原料スラッジから,それぞれ脂質18.5%および26.9%,バイオディーゼル14.1%および18.4%を達成した。[P(CH₂OH)₄]Clイオン液体は,乾燥および原料スラッジから,それぞれ脂質23.4%および27.6%,バイオディーゼル17.0%および19.8%を得,その従来Soxhlet法(脂質27.2%,バイオディーゼル19.4%)に匹敵する結果を達成した。それ故,この提案イオン液体プロセスは,湿性一次スラッジからの直接脂質抽出は効率的であり,スラッジ乾燥の高価な段階や揮発性有機溶媒の使用を排除する。[P(CH₂OH)₄]Clイオン液体および原料スラッジを使用の,この最適抽出条件(スラッジ(g/TS):IL(cm³)比は1:5,100°Cおよび3時間)下における,脂質およびバイオディーゼルの収率は,それぞれ25.7%および21.1%であった。更にまた,[P(CH₂OH)₄]Clイオン液体使用の脂質抽出は,セルロース材料も析出させる,これは,直接および容易なセルロースベース共生成物回収を可能にし,このプロセスに対し高い付加価値を与える。結果として,下水スラッジからのバイオディーゼル製造の経済的および環境的側面は,改善されよう。Copyright 2015 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.

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生物燃料及び廃棄物燃料

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