抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本連載では,IOT時代にTMS(Transport Management System)がどう対応していくべきかについて考察する。新しい成長戦略は,モノのインターネット(IOT)と,センサーによるMtoMのネットワーク構築に向かう通信革命を踏まえた対応だとされている。社会経済環境が急速に変化している時代には,TMSも高度化が必要になる。社会の構造的な変化に影響する基本的要因を分析し,サプライチェーンのネットワーク設計そのものを見直すために,各種輸送機関全体にわたるシミュレーションが必要不可欠であり,特にドアツードア輸送を評価するための手法を確立させる必要があると考えられる。また,グローバルな生産計画の策定にあたっては,近年の貿易条件の変化,特に関税や各種投資環境の改善措置をはじめ,価格・品質等の市場分析(市場競争力分析)及び為替や原油価格動向等の基本的な条件の分析も必要となっている。こうした分析を補完するための輸送計画の分析にあたっては,輸送費だけでなく在庫管理や物流拠点のコストも含めた総費用の分析,リードタイムや輸送品質に関わる各種要因の把握が必要不可欠である。さらに,パナマ運河,スエズ運河,北極海航路等,国際幹線航路における基本的な条件の変化や陸路との競争条件の変化も見込まれており,関連するデータベースの整備が必要とされている。