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J-GLOBAL ID：201502216098901186   整理番号：15A1198629

化学反応途中の分子の電子状態変化をみる

Probing Electronic Dynamics in Chemical Reactions

著者 (2件)： 堀尾琢哉 (京大 大学院理学研究科) ,  鈴木俊法 (京大 大学院理学研究科)
資料名： レーザー研究  (レーザー学会誌)
巻： 43  号： 10  ページ： 698-702  発行年： 2015年10月20日 
JST資料番号： X0335A  ISSN： 0387-0200  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 紫外域の超高速分光法を利用することで,基本的分子の光化学反応やエネルギー緩和過程を明確化し,生命科学の問題と関わる重要なテーマを検討することができる。しかし,可視域の超高速分光法と比べて,深紫外から真空紫外域の超高速分光法の研究例は少ない。それは,深紫外光発生には多段階の非線形波長変換が必要だからである。本論文では,フィラメンテーション四光波混合による深紫外・真空紫外光の極短パルス発生法を述べ,超高速分子過程への応用について紹介した。深紫外極短パルス発生法や光電子イメージング法の原理を説明し,気相孤立分子での電子緩和過程への応用を示した。芳香族分子の時間分解光電子イメージングの結果から,深紫外光は,基本的な分子の価電子遷移の研究に不可欠であることが分かった。133nm以下の波長の光パルスで,反応生成物を捉える実験に取り組んでいる。

シソーラス用語： 化学反応 ,  *電子状態 ,  *光化学反応 ,  *時間分解分光法 ,  過渡現象 ,  高速度 ,  緩和現象 ,  紫外線 ,  真空紫外スペクトル ,  周波数変換 ,  フィラメント ,  自己集束 ,  *四光波混合 ,  光パルス ,  画像 ,  光電子放出 ,  芳香族化合物 ,  価電子 ,  反応生成物 ,  分子スペクトル ,  フィラメンテーション ,  電子緩和 ,  *分子電子状態 ,  超短パルス
準シソーラス用語： エネルギー緩和 ,  極短パルス ,  光電子イメージング ,  *超高速分光法

分類 (3件)： 分光法と分光計一般  (BD07041Q) ,  光化学反応  (CB08020F) ,  非線形光学  (BD05000T)

引用文献 (18件)：

• A. L. Sobolewski, W. Domcke, C. Dedonder-Lardeux, and C. Jouvet: Phys. Chem. Chem. Phys. 4 (2002) 1093.
• C. E. Crespo-Hernández, B. Cohen, P. M. Hare, and B. Kohler: Chem. Rev. 104 (2004) 1977.
• F. Théberge, N. Aközbek, W. Liu, A. Becker, and S. L. Chin: Phys. Rev. Lett. 97 (2006) 023904.
• T. Fuji, T. Horio, and T. Suzuki: Opt. Lett. 32 (2007) 2481.
• T. Fuji, T. Suzuki, E. E. Serebryannikov and A. Zheltikov: Phys. Rev. A 80 (2009) 063822.

タイトルに関連する用語 (3件)： 化学反応 ,  分子 ,  電子状態