抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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下水道の管路網は,人口密集地に終結しており多様化する人々のライフスタイルから下水の流下があるならば,長期間に亘って熱回収システムを構築すれば従来排出していたエネルギーを半永久的に回収し続けることが可能となる。下水道管路は施設後50年を経過したものが増加しており,老朽化による陥没事故が増加しており,下水道を利用しながら下水インフラの再生が行える管内設置型による熱回収技術が注目を集めている。なかでも口径800mm以下の中小径管路が占める割合は80%以上といわれ,開発と実用化が急がれる技術である。本書では,当社が新潟県十日町市にて中小口径管路内設置型の下水熱利用を開始したことからその概要を紹介した。この中小口径管路内設置型による下水熱利用システムとは800mm口径以下の管路を対象とし,光硬化工法を用いて熱回収管を管底部へ堅固に設置する。これで新設管を構築する直前に熱回収用の熱交換マットを管底部に設置しておくだけで下水の熱だけを置換することが可能となる。このあとすでに実施している空調運用を解説した後,運用の実証結果を発表した。8月末で1500時間を超える実績でCOP6.0を超える高効率となる運転を確証できた。