抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
学生のモノ作りに対する興味を喚起するためのカリキュラムの工夫が各大学でなされ始めた時と時期を同じくして,名城大学では平成5年度開講を目指してカリキュラムの検討がなされ,実感教育科目が設けられた。交通機械工学科では学生に対して,モノに触れ,観察し,自身で取り組んだものを動かし性能を発揮する一連の作業を踏まえて,学生自らが達成感や完成感を体感できる実感教育科目を設定した。科目名は「ハンドエンジニアリング」で,このハンドエンジニアリングでの教育は,工学的理論を理解する助けになることを目的としており,このような教育法を「実感教育」と呼んでいる。本文では,実感教育科目群の一つである「ハンドエンジニアリング」の教育内容を紹介する。教材は模型飛行機に用いられる実物の超小型4サイクルグローエンジンである。このエンジンは小形で,一人一台を担当できる。学生の自主性向上の面から,テキストを準備し,学生はテキストに従って項目ごとに作業を進めることを基本にした。実技実施内容は,エンジン外観の構造観察とスケッチ,分解作業途中での構成部品の形状描画と寸法測定(スケッチ・製図),自らの手で組立て,調整,完成調整,補正,再調整,完成運転などを体験する。模型飛行機用エンジンは小型で場所をとらず,学生一人に1台を担当させる事ができる。完成運転は一気に70台程度を行うが,取り付けジグ,始動装置などの工夫により全学生のエンジンの運転が可能である。