抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本稿は,精神物理学的法則が,交通中のリスク認識と物理量に影響することを示唆する。この法則は,低い確率または小さな量を過大評価し,他方で高い確率または大きな量を過小評価する傾向があると述べる。交通中のリスクおよび物理量の調査は,つぎのことを示す,極めて一貫したパターンを見出した。1.道路を横断しようとする歩行者たちは,低速走行する車両の停止距離を過大評価し,また高速走行する車両の停止距離を過小評価する。2.追越しをしようとする自動車運転者たちは,低速では必要距離を過大評価するが,高速では過小評価する。3.停止から与えられた速度まで加速することを求められた自動車運転者たちは,標的速度をオーバーシュートする;指定速度まで減速を求められたときに,運転者たちはまた標的速度をオーバーシュートする。4.与えられた距離の移動時に与えられた時間量を節減するためにその速度を選ぶかを問われた時に,運転者たちは,初期速度が低いときに標的速度を過大評価し,初期速度が高いときに過小評価する。5.運転者たちは,速度の小さな増加に関係したリスク増加を過大評価し,また速度の大きな増加に関係したリスク増加を過小評価する。6.運転者たちは交通違反に対する懸念のリスクを,違反が小さいときに過大評価し,違反が大きいときに過大評価する。7.道路利用者たちは比較的安全な輸送モードに関係したリスクを過大評価し,比較的有害な輸送モードに関係したリスクを過小評価する。本稿は,これら全物理量とリスクの誤解を例示する。Copyright 2015 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.