抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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現在,欧米だけでなく世界各国で惑星探査計画が進められている。その条件下に耐えうる耐熱材料や最適形状を地上試験で評価する事が必要になってくる。アーク加熱式高温風洞は,高温高圧ガス流の発生が可能で,地上での大気圏再突入時の状態を模擬した試験風洞として使用し,耐熱材料の開発のため加熱試験が行える。本研究では,再使用ロケット材を模擬した炭化珪素材(α-SiC,β-SiC)を空気アークプラズマ気流に晒し,表面のショア硬さ,耐熱実験・マイクロスコープによる表面観察,分光計測による黒体放射温度の算出と影響について検証を行い,次の結果を得た。1)空気アークプラズマ気流における分光計測による黒体放射温度はα-SiC:約2000K,β-SiC:約2300Kとなった。2)ショア硬さ試験による表面硬さ結果では,β-SiCは0s以降上昇傾向になるが最大値119.0HSを取ったのち,480s以降下降傾向となり,減衰率は40.9%となった。α-SiCは,0s以降減少傾向にあるが最低値51.9HSを取ったのち,600s以降上昇傾向となり,減衰率は53.2%となった。3)表面形状は,α-SiCは加熱前に比べて面が0.8μm減少傾向となり,β-SiCは加熱前に比べて面が8μm増加傾向という結果となった。