抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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空腹感が体重管理のための主なチャレンジになっており,消費者は食欲が制御できる健康的な食品を求めるようになった。1)複合炭水化物が満腹感を強めるとの証拠が示されているが,ヨーロッパ食品安全庁(EFSA)は懐疑的であり,フランス企業が申請した幼児及び子供向け関連商品の健康強調表示を根拠不十分として却下した。2)エルサレムのヘブライ大学によるラマダン後の食事が満腹感に影響するかの実験で,夕食の炭水化物摂取とレプチン(満腹ホルモン),グレリン(飢餓ホルモン)及びアディポネクチンの日周パターンに関係のあることが分かった。夕食に炭水化物を主とする低カロリーの食事を摂取することにより,満腹及び飢餓ホルモンの日周パターンを変える可能性が示唆された。3)ニューヨーク州肥満栄養研究センターの臨床試験で,ほぼ同じ炭水化物及び脂肪量で同カロリー(350kcal)のオートミールと砂糖添加のコーンフレーク摂取の2群を比較した結果,オートミール区が満腹感を持続させた。その理由はオートミールが胃に長く留まったためと考えられた。4)ヨーロッパの研究プロジェクトSATIN(SATiety INnovation)はin itroで生物活性原料を開発し,試作品を臨床試験中である。