オバマ大統領は,2013年の一般教書で「Our first priority is making America a magnet for new jobs and manufacturing」と演説し,各種政策を実行することを宣言した。この中で戦略の中心となるのが,3Dプリンタ(Rapid Prototyping)である。Chris Andersonの「MAKERS:21世紀の産業革命が始まる」の出版や,製造方式の1つであるFDM(熱溶解積層)方式,SLS(粉末焼結)方式等の特許切れも重なり,現在3Dプリンタのブームは頂点に至っている。本文は,このブームが本当に産業革命に匹敵するのかどうか?3Dプリンタには輝ける未来が待っているか?について考察する。(著者抄録)