抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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2万TEUクラスのコンテナ船の設計建造が開始されるなど,コンテナ船の一層の大型化に対し船級協会はどのように取り組んでいるのか,また船級協会の視点から見た1万TEU超の大型コンテナ船の技術的課題(ポイント)について,その概要を説明した。まず,大型コンテナ船の構造安全性に関するNK(日本海事協会)およびIACS(国際船級協会連合)の取込みを述べた。NKは,2013年6月に発生した大型コンテナ船の折損事故に関し,類似事故の防止のために安全検討を鋭意進めてきたと述べ,船底水圧やコンテナ荷重といった二重底に働く面外荷重が,船体の縦曲げ最終強度に密接に影響していることが初めて明らかとなったと,その調査結果を紹介した。そのうえで,類似事故防止のために必要な強度評価を提示した。次いで,1万TEU超の大型コンテナ船における技術的ポイントに言及し,IACSはコンテナ船のホールド直接強度計算に関する統一規則を策定したと述べると共に,船体構造部材の極厚化の問題を挙げ,極厚鋼板の脆性亀裂の進展を止めるための脆性亀裂アレスト特性を船級規則で要求していると説明した。