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J-GLOBAL ID:201502217162957812   整理番号:15A0875915

しだ植物のフィトクローム/フォトトロピンキメラ光受容体はArabidopsisの屈光性において青色/近赤外光依存性光受容体として機能する

A phytochrome/phototropin chimeric photoreceptor of fern functions as a blue/far-red light-dependent photoreceptor for phototropism in Arabidopsis
著者 (2件):
資料名:
巻: 83  号:ページ: 480-488  発行年: 2015年08月 
JST資料番号: A1374A  ISSN: 0960-7412  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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しだ植物Adiantum capillus-veneris(イノモトソウ科)において,糸状体細胞の屈光性応答は青色光によって誘発されて,遠赤色光によるその後の照射によって部分的に抑制される。この現象はこの青色/近赤外可逆的応答を媒介するフィトクロームの存在を強く示唆しているが,この応答の原因であるフィトクロームは確認されていない。Adiantumにおいて同定された3つのフィトクローム遺伝子のひとつであるPHY3/NEO1はフィトクロームとフォトトロピンドメインからなるキメラ光受容体をコード化する。phy3がAdiantumの赤色光依存性屈光応答を媒介して,phy3がフォトトロピンとして潜在的に機能することが実証された。これらの発見はphy3がAdiantum原糸体において青色/近赤外応答を媒介するフィトクロームであることを示唆した。本検討において,著者らはphot1 phot2フォトトロピン欠乏性Arabidopsis系統においてAdiantum phy3を発現させて,様々の光条件の下で屈光応答を誘発するphy3の機能について調査した。青色光照射はphy3発現遺伝子組換え実生において屈光応答を明らかに誘発して,この効果は遠赤色光による同時照射によって完全に抑制された。更に,アミノ酸置換phy3を用いた実験によって,phy3による青色光依存性屈光性の誘導のために光,酸素,電圧(LOV)ドメインでのFMN-システイニル付加体形成は必然的でないことが分かった。著者らはphy3がAdiantumにおいて青色/近赤外可逆的屈光応答を媒介するフィトクロームであることをこのように証明した。更にまた,著者らの結果はphy3がフォトトロピンとして機能する可能性があるが,しかし赤色/近赤外と青色/近赤外光応答を媒介するフィトクロームとして主に作用することを意味した。Copyright 2015 Wiley Publishing Japan K.K. All Rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (1件):
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植物ホルモン 

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