抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本稿では,文部科学省が目指す情報教育と,それに対する教師の対応について考察する。最初に,文部科学省が求める大学入学までの情報教育の現状を把握することを目的とする。また,改訂後の学習指導要領で教育を受けている幼児から小学生までの子供たちが,学校と家庭で情報機器をどのように取り扱っているか検討した。ICTが進歩していく以上,それを把握して対応していかなければならない。そして,学校における望ましいICTの取扱いは,次の示す内容である。1)就学前からの家庭情報教育の検討;2)「学校」と「家庭」や「地域」連携の情報教育;3)技術だけでなく,情報モラルを指導可能な人材の確保。このうち,情報モラルは,技術の進歩に拘らず指導すべき内容と考える。携帯機器,特にスマートフォンの使用にはある種の傾向があり,情報モラル違反も目につく。SNSの使用では,相手に対する配慮を欠く傾向にある。フリーのアクセスポイントを見つけ出して接続したり,学校や公共のコンセントからスマートフォンに充電するなどの情報モラル違反行為も多い。子ども達に携帯機器の使用制限を指導すると同時に,情報モラル違反に当たらないかをも指導すべきと考える。これからの子ども達は,インターネット無しの生活は想定しにくい。日々進化する技術に追いつき,学校にハード環境を浸透させるのは難しい。そうであるなら,転々と変化する技術指導よりも情報モラルを優先して指導しなければならないと考える。