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J-GLOBAL ID:201502217346899246   整理番号:15A0997322

1,25-ジヒドロキシビタミンD3/ビタミンD受容体は,褐色脂肪細胞分化およびミトコンドリア呼吸を抑制する

1,25-Dihydroxyvitamin D3/vitamin D receptor suppresses brown adipocyte differentiation and mitochondrial respiration
著者 (10件):
資料名:
巻: 54  号:ページ: 1001-1012  発行年: 2015年09月 
JST資料番号: C0778B  ISSN: 1436-6207  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: ドイツ (DEU)  言語: 英語 (EN)
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ビタミンD系は,代謝調節において役割を果たす。1,25-ジヒドロキシビタミンD3[1,25(OH)2D3]は3T3-L1白色脂肪細胞の分化を抑制した。ビタミンD受容体(VDR)ノックアウトマウスはエネルギー消費が増加したのに対し,脂肪特異的VDRが過剰発現しているマウスはエネルギー消費が減少した。褐色脂肪組織(BAT)は,ATP合成を呼吸から脱共役することによって非震え熱産生の際に機能し,エネルギー消費においても重要な役割を果たす。しかし,1,25(OH)2D3/VDRが褐色脂肪細胞分化およびミトコンドリア呼吸に及ぼす影響は報告されていない。肥満のマウスモデルのBATにおいて,褐色脂肪細胞分化の間,VDRならびに代謝酵素1α-ヒドロキシラーゼ(CYP27B1)および24-ヒドロキシラーゼ(CYP24A1)のmRNA発現を調べた。1,25(OH)2D3およびVDRの過剰発現が褐色脂肪細胞分化および機能的転帰に及ぼす影響を評価した。その結果,対照と比較した場合,飼料誘発性肥満(DIO)マウスおよびob/obマウスの両方で,VDRおよびCYP27B1のmRNAは有意に変化しなかったのに対し,脱共役蛋白質1のmRNAが,DIOマウスではなくob/obマウスのBATでダウンレギュレートされた。これとは対照的に,VDR,CYP24A1およびCYP27B1のmRNAが,in vitroでの褐色脂肪細胞分化の間にダウンレギュレートされた。1,25(OH)2D3は,イソプロテレノール刺激性酸素消費速度(OCR),最大OCRおよびプロトンリークからのOCRの抑制を伴って,褐色脂肪細胞分化を用量依存的に抑制した。一貫して,VDRの過剰発現もまた,褐色脂肪細胞分化を抑制した。さらに,1,25(OH)2D3およびVDRの過剰発現は両方とも,褐色前駆脂肪細胞におけるPPARγのトランス活性化を抑制した。結論として,1,25(OH)2D3/VDRシグナル伝達が褐色脂肪細胞分化およびミトコンドリア呼吸に及ぼす抑制的影響を実証した。Copyright 2014 Springer-Verlag Berlin Heidelberg Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (3件):
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ビタミンD  ,  動物の代謝と栄養一般  ,  細胞生理一般 
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