抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ニュージーランドの放送は,2003年に起きた産業再建以降,垂直分離の形式をとっている。国家レベルでの財政危機により,他の先進諸国と比べてニュージーランドでのディジタル放送実施は遅れたにもかかわらず,ディジタル放送網の構築,運営,維持の一環として,TVNZからの厳しい放送事業分離とCordiaへの移管の結果,民間放送事業者であるTV3,TV4,およびマオリTVによって放送運営は展開されている。加えて,全ての免許を番組制作には従事しない中立の放送事業者であるFreeviewに供与した結果,新規参入事業者によるサービス実施が容易になった。マオリTVの放送事業への新規参入が実施され,番組放送がマオリ語送信にまで拡張されることになった。TVNZが番組制作の分野に特化できるようになった結果,国内制作番組の比率は近年,増加する傾向を示している。なお,本研究は,2010年9月12~19日,および2011年9月1~14日にかけての著者によるニュージーランド訪問,MTSに関するフィールド調査,ならびにTVNZやMedia Worksと提携した放送関係者のインタビューから得られた知見に基づいている。(翻訳著者抄録)