抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ヘテロ各スピン系のDNPは,多くの場合,別の核の「禁止」遷移周波数でのMW照射中の1つの核の偏光増強およびMW照射なしでの核間の分極移動などの興味深い現象をもたらす。本研究では,Larmor周波数でω
a,ω
b,ω
Hおよびω
CでLiouville空間シミュレーションを行うことにより,形状{e
a-e
b-(
1H,
13C)}の4つのスピンモデル系におけるスピンダイナミクスを議論した。このスピン系は,共通
1H固体効果(SE),
13C交差効果(CE),さらに高次CE-DNPの強化を示す。ここでは特に,「プロトンシフトした
13C-CE」機構を示したが,それは,モデル系が,その
13C-CE条件の一つでMW場により励起されたときに,ゼロ量子または二量子電子陽子遷移ω
MW=ω
a±ω
Hおよびω
MW=ω
b±ω
Hで,
13C分極を生ずる。さらに「ヘテロ核」CE機構を掃海したが,それは,系がその組合せCE条件|ω
a-ω
b|=|ω
H±ω
C|の一つであるときに効率的になる。これらの条件で,4つのスピン系のシミュレーションは,MD照射中および照射なしで核間の分極移動プロセスを示し,多くの場合,文献で議論された分極交換効果に似ている。大きなスピン系における電子と核分極ダイナミクスを記述する「巨視的」速度式に基づいて,DNPの線形シミュレーションを用いた実験結果に「微視的」4つのスピンシミュレーションをリンクした。このアプローチは,強力な
1H-SE機能をEPR周波数範囲外で示す電子-電子二重共鳴(ELDOR)測定に基づいて適用される。間接
13C-CE(iCE)機構と組み合わせた模擬ELDORスペクトルは,実験と類似した付加的「プロトン
13C-CEシフト」をもたらす。これらの機能はまた,
13C-グリセロール/H
2Oのガラス形成溶液中に15mMトリチルを含む試料の
13C-DNPスペクトルにおいて実験的に観察されており,実験とフィットした模擬ELDORスペクトルを用いて,基本的
13C-SEおよび
13を計算することによって分析される。Copyright 2015 Royal Society of Chemistry All Rights reserved. Translated from English into Japanese by JST